高血圧の方の風呂の入り方 シャワーのみが良い?倒れない方法は

高血圧の方がお風呂の入り方を間違えると倒れる危険性があります。

お風呂に入ると体が温まり、血管が拡張して、一時的に血圧が高くなります。

安全にお風呂に入れば問題ありませんが、血圧が急上昇する入り方をすると、脳卒中などで倒れる可能性があります。

ですので、高血圧の方は、お風呂の入り方を知っておくことが大事です。

特に、寒い時期になると風呂場・脱衣所で倒れる方が増えてくるので注意したいです。

そこで、高血圧の方のお風呂の入り方、お風呂の温度など注意する点、シャワーだけで良いのかなどについてご紹介します。

高血圧の方の風呂の入り方 シャワーのみが良い?

高血圧の方のお風呂の入り方は、次のとおりです。

入浴前に風呂場の温度を上げる

お風呂場が、外気に触れていて室内が寒い場合があります。

裸の状態で、室温が低いお風呂場に入ると、一気に体温も低くなり、血圧が急上昇することがあります。

そのため、お風呂のフタを開けておいて、お風呂場を温めておくとよいです。

お湯を少し出しておくても、お風呂場の室温が上昇します。

また、先に家族の方が入って、お風呂が温まった状態で入るのもいいですね。

入浴前に水分を取る

入浴すると、汗をかいて、血液の水分が減り、血液がドロドロになります。

そのため、入浴前に水をコップ一杯（250cc程度)を飲んでおくといいです。

水も冷えたものでなく、常温か暖かいお湯で飲むといいです。

また、飲酒直後の入浴は避けるようにします。飲酒すると脱水や急に血圧低下・上昇しやすいので注意したいです。

シャワーだけでなくお湯に浸かる

お風呂のお湯に入ると、血圧が上がるのでシャワーだけで済ませたい、という方もいるかもしれません。

ですが、裸でシャワーだけ浴びると、逆に体が冷えます。

体が冷えると血管が収縮して、血圧が上がりやすくなるのです。

ですので、お風呂はシャワーだけで済ませるのではなく、お湯につかったほうがいいです。

お風呂につかる方が体が温まります。ゆるやかな体温の上昇は、血流が良くなり、体に良い働きがあります。

お湯の温度は低目（38度～41度）

お風呂のお湯の温度は、38度～41度の低目にしておきます。

熱いお湯に入るのは、気持ちいいですが、入浴時に急に体温が上がり、血圧が急上昇するので注意したいです。

ちょっとぬるめだと、物足りないかもしれません。

ですが、心臓の負担を考えると、お湯の設定温度は低目にしておくことが大事です。

長湯はしない

お風呂はあまり長時間入らずに、長湯をしないようにします。

お風呂に浸かるのも、10分以内にしておきます。

あまり長湯をすると、血流が良くなりすぎて、血圧が上がりすぎることがあります。

お風呂でゆっくりしたい方には、ストレスかもしれませんがガマンして頂きたいです。

深い風呂に入らない

深いお風呂にずっと入っていると、水圧で体に負担がかかります。

お風呂の入り方で「半身浴」がありますが、元々は高血圧の方のための入浴方法です。

「半身浴」は、心臓の下にお湯を浅く張るため、体への水圧の負担が少なくなります。

そのため、心臓・血管がお湯の深い位置にあると水圧で、体に負担がかかるのです。

家庭用のお風呂では、それほど気にしなくてもよいかもしれません。

ただ、温泉などにある深い風呂には注意したいです。

高血圧は風呂上がりも倒れないよう注意

高血圧の方は、お風呂上がりも倒れないよう気を付けたいです。

お風呂に入ると血圧が上がっている状態なので、さらに血圧を上げることはしないことが重要です。

＜高血圧でお風呂上がりに注意したこと＞

• 急な寒暖差がないようにする

  お風呂上がりに脱衣所、寝るまでの部屋を暖かくしておくことも大事です。

  お風呂で高くなった体温が、急に下がらないようにします。

  特に気をつけたいのは「脱衣所」の室温です。

  脱衣所の気温が低いと、着替えや歯磨きなどをしている間に、一気に体温が下がることがあります。

  脱衣所はヒーターを付けるなど、冷えないようにします。

  また、お風呂上がりに寒い外に出ることや、裸足のまま冷たいフローリングの床で歩いているなども気を付けたいです。

  血圧が高い状態で、体温が下がると、血管が収縮すると、脳卒中などのリスクが高まるのです。

  冬場は、足から冷えることが多いので、靴下・スリッパを履くなどの冷え対策をするといいですね。

• タバコ

  お風呂上がりにタバコを吸うと、血圧がさらに上がるので注意です。

  タバコは、血管収縮作用があり、血圧の急上昇させます。

  お風呂上がりで血圧が高めの状態で、タバコを吸うとさらに血圧が上がるのです。

  ですので、お風呂上がりの喫煙はしないようにします。

  他の人がタバコを吸った煙を吸うことでも、血管収縮するので副流煙にも注意です。

• 運動

  お風呂上がりで運動する時は、血圧が上がりすぎないよう気をつけます。

  きつい筋トレなど無酸素運動をすると、血圧が急上昇します。

  無酸素運動は、呼吸が乱れる・止めるといった運動です。

  有酸素運動でもお風呂上がりにすると、さらに血圧が上がりますので、注意したいですね。

  高血圧の方で運動をしたい方は、医師に相談するとよいです。

高血圧の方が、お風呂上がりで倒れやすいです。

寒いとお風呂で温まりたいですが、血圧が上がりすぎないよう注意したいです。

高血圧でもお風呂の入り方を事前に対策しておけば、倒れるリスクもかなり減ります。

高血圧を対策して、楽しんでお風呂に入って頂きたいです。

まとめ