雨粒の大きさ・速度はどれくらい?大雨・小雨・霧との違いとは

雨粒の大きさは?

雨粒の大きさ・速度は、大雨と小雨・霧のときではどれくらい違うのでしょうか?

大雨では大粒の雨が、小雨では小粒の雨が降ってきます。

また、霧や靄(もや)が出ているときは、微小な雨粒(水蒸気)ですが、雨粒は降らずに浮いていたりします。

雨粒の大きさで、何が違うのでしょうか?

そこで、大雨・小雨時の雨粒の大きさと速度などについてご紹介します。

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雨粒の大きさ・速度はどれくらい?

雨粒の大きさは、大粒・小粒などの状態では次のような大きさ・速度です。

<雨粒の大きさ>

雨粒の大きさ大きさ(mm)速度(m/s)
小粒(霧)約0.1約0.8
小粒(雨)約1.0約7.0
大粒約5.0約15.0

雨粒の大きさは、約0.1mm~約5mmほどの違いがあります。

霧状の小雨のときに降る小粒の雨は、0.1mm程度の細かい水の粒で、降ってくる速度も約0.8m/sで遅めです。(とはいっても人がゆっくり歩くくらいの速さです)

ですが、大雨のときの雨の大きさは、小粒の雨の約500倍の約5mm。

落ちてくる速度も約9倍の15m/sほどにもなります。時速にすると約54km/hで、車が走る速度にもなります。

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これほどの速度で体に当たると、普通は大怪我をしますね^^

最近の集中豪雨などでは、大雨の雨粒を体に受けるとかなり痛いくらいです。

ですが、雨は空気抵抗を受けながら落ちてくることなどで、雨粒が体に当たっても怪我をすることはありません。

雨粒の形はどんなの?

雨粒の形をイメージすると「涙」「しずく」のような下が丸く上がとがった形を思い浮かべますよね。

ですが、実際の雨粒の形は、「鏡餅(かがみもち)」のような形をしています。

これは、雨粒が落下してくる際に、空気の抵抗を受けるため下が平べったい形になるのです。

雲の水蒸気が雨粒に成長している時点では、丸い球状に近い形をしています。

ですが、雨粒になって落下していくときには、周りの水蒸気やほこり・粉塵(ふんじん)などを巻き込んで地面に落ちていきます。

大きい雨粒ほど空気抵抗を受けやすいため、鏡餅のような形になるのです。

雨粒が落ちてくる高さは?

雨粒が落ちてくる高さは、地上およそ1km~4kmくらいとされています。

上空の温度は、100m高くなると0.5~1℃下がります。地上約2~4km地点では約0℃、地上10km地点では約-50℃にもなります。

地上から高いところにある雨雲は、氷粒や水蒸気の状態になっています。

雲の中の水蒸気は、過冷却(かれいきゃく)といって、凍らずに水蒸気のままでいることがあります。この状態では、粒が小さため地上から吹いてくる上昇気流の風でフワフワと浮いています。

過冷却の水蒸気や氷粒が集まって重くなってくると、徐々に落ちていき、気温が0度以上になる頃に雨粒として落ちてくるのです。

雨粒の元は高いところで作られますが、雨粒となって落ちる高さは意外と近いところでできるんですね。

まとめ

  • 雨粒の大きさは約0.1mm~5mm、速さは約0.8m/s~15.0m/s程度
  • 雨粒の形は、涙・しずく状でなく、鏡餅のような形で落ちてくる
  • 雨が降ってくる高さは、雨粒ができる高さ・地上1km~4km程度とされる

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