言葉が出てこないのは病気?脳に原因ある?訓練で治るのか
言葉が出てこないと、話しが上手くできず、あせってしまいますよね。
いざここぞ!と言う時にアー、エ~となって、言葉が出てこないことがあります。
言葉が出てこないのは、病気の場合、ストレス性、訓練が出来ていないといった原因があります。
ストレスや緊張した時にも「頭が真っ白になる」といったことで、言葉が出てこないときがあります。
ですが、特に注意したいのは、病気の場合です。
単に、知っている単語や言葉が出てこない時は、認知症の疑いがあります。
また、何か話そうとしても、ろれつが回らず、うまく言葉がでないこともあります。
そこで、言葉が出てこないときの原因と対策・訓練方法についてご紹介します。
目次
言葉が出てこないのは病気?脳に原因ある?
言葉が出てこない原因は、病気・ストレス・訓練が出来てないことがあります。
言葉が出てこない原因 症状 対策
病気 物の名前が出てこない 脳の検査を受ける
病気 ろれつが回らないで話せない 脳の検査を受ける
ストレス性 緊張・あせって言葉が出てこない 訓練する
訓練ができていない 話すことがまとまっていない 訓練する
気を付けたいのは、病気で言葉が出てこないときです。
病気で言葉が出てこない場合は、「加齢による物忘れ」と「病的な物忘れ」で性質が異なります。
加齢による物忘れは、芸能人の名前、映画・テレビの番組名など普段使わない言葉(固有名詞)が出てこないことが多いです。
病的な物忘れは、固有名詞が出てこないことに加えて、日常的生活で使う単語が出てこなくなります。
例えば、茶碗・箸・味噌汁など日常的に使う単語が出てこなくなります。
さらに、最近に起こった出来事(朝食・昼食)など、体験したことを全て忘れていることがあります。体験したこと全体を忘れるので、本人は気付くことがないです。
病的な物忘れは、家族など周りの人から、物忘れが激しいのでは?という指摘を受けることが多いです。
20代~若いのに言葉が出てこない場合
20代・30代で若いのに言葉が出てこない場合は、ストレスか、表現方法が分かっていない可能性があります。
もし、日常生活で話すことが分かっているのに、ろれつが回らない、上手くしゃべれないといった時は、病気の可能性もあります。念のため、脳神経外科での受診をしてみてください。
ストレス性の場合 訓練の方法は?
プレゼン・朝礼など大勢の前で話す、あなたに周囲の目が集中して、緊張して上手く話せないのは、ストレス性で言葉が出てこないことがります。
ストレス性で言葉が出てこない場合は、何を話すかをメモ書きで原稿を作っておくとよいです。
出来たら、原稿を元に話す予行練習をしておくといいですね。
原稿が作る時間がない時は、何を話すのか、箇条書きにして話すポイントをまとめておきます。
緊張で言葉がどもってしまったり、しどろもどろになっても、話すポイントを抑えておけば、ある程度話は通じます。
どうしても緊張してしまう時は、あまりうまくやろうとしない、多少失敗してもいいくらいの気持ちで望むとリラックスできます。
表現方法分からない場合 訓練の方法は?
表現方法が分かっていない、話がまとまっていない、何を話すかイメージがまとまっていないことで、言葉が出てこないことがあります。
人前で話すことが慣れていない方に多いです。
この場合の対策は、話すことを事前に「何を話したいか、文字にしてみる」ことが大事です。
箇条書きでよいので、一番話したいことだけを整理します。
考えていると、アレも・コレも・・というように考えが巡ってしまうことがあります。その場合は、何を話すのか、どんなテーマなのかをシッカリ軸をぶらさないようにします。
また、単語の語彙力(ごいりょく)が少ない場合も、言葉が出てこない可能性もあります。
人に伝える時の表現力が足りないんですね。
語彙力は小説などの本を読むことで、訓練できます。まずは読みやすい小説・ビジネス書などを読んでみることをオススメします。
高齢で言葉が出てこない場合
高齢で言葉が出てこない場合は、病気も視野に入れて症状をチェックして頂きたいです。
認知症の疑いがある場合
認知症(若年性認知症)の疑いがある時は、次のような症状があります。
- 日常的な言葉が出てこない
台所、トイレ、茶碗、布団など日常生活で普段使う言葉が出てこない。
有名人や場所など固有名詞のど忘れは、加齢の可能性が高い。 - 最近起きたことが全く思い出せない
朝ごはんを食べたことなど体験自体を忘れる。
朝ごはんで食べたもの(おかず、味噌汁の具など)を忘れるのは加齢によるものの可能性が高い。 - アレ・コレと言ってしまう
- 言葉が出てこないのが嫌で無口になる
認知症は、40代~発症する可能性があり「病的な物忘れ」が気になったら、病院での診断をおすすめします。
認知症の前段階に、軽度認知障害(MCI)という段階があります。
MCIは、日常生活は普通に送れますが、仕事やプライベートで物忘れを周囲から注意される事が多いです。
MCIの段階だと、早めに対処・治療することで、認知症の発症を改善・遅らせることができます。
ろれつが回らない場合
ろれつが回らない場合は、脳梗塞の前兆症状(TIA)の可能性があります。
脳梗塞になると、脳の血管に血栓(血の塊)が詰まり、言語障害などを起こすことがあります。
脳梗塞は血栓がなくなると、前兆症状(TIA)はなくなり、普通の状態に戻ります。
ですが、また脳梗塞が起きる可能性があるため、早めに病院での診断を受ける必要があります。
脳梗塞の前兆は、1つの症状だけでなく、他の症状も同時に起こることがあります。
- 言葉が出てこない
- ろれつが回らない
- 言葉が理解できない
- 手足のしびれ、力が入らない
- 体の片側の感覚が鈍る、しびれ
- 食べ物がうまく飲み込めない
- 片目が見えづらい・見えない
- 意識がもうろうとする
これらの症状は、2分~15分程度で直ります。遅くても24時間以内には改善することが多いです。
TIAが起こると、5年以内に約30%の方が脳梗塞で倒れると言われています。
高血圧・糖尿病・脂質異常などの生活習慣病や、飲酒・タバコなどで脳梗塞のリスクが高まることが分かっています。
そのため、脳梗塞が疑われる場合は、血圧が上がることを止めて、早めに病院で診断を受けて頂きたいです。
まとめ
- 言葉が出てこない原因は、病気・ストレス性・訓練が出来ていないことがある。
- 病気の場合は、認知症・脳梗塞などの可能性があり、病院で早めに診断をする
- ストレス性などは事前に準備・訓練することで言葉が出てくるようになる
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