睡眠中の血圧は高い・低い?健康でも注意したい血圧サージの脳梗塞

睡眠中の血圧は低い?高い?
睡眠中に血圧が高い・低いかは、起床時の血圧に影響を与えるので注意したいです。

起床時の血圧は、自律神経が不安定になります。

そのため、血圧が急上昇する「血圧サージ」が起きやすいです。

早朝に脳梗塞・脳出血などの発症が多いのは、血圧サージが起きやすいからなんです。

血圧サージは、昼間の血圧が正常値でも起きるので、高血圧でなくても気を付けたいです。

睡眠中は、血圧が高い・低いことはあまり意識はないかもしれません。

ですが、睡眠時の過ごし方が血圧を上げていることもあるのです。

そこで、睡眠中の血圧が高い・低いのはどちらが良いか、睡眠中の血圧測定方法、寝ている時の血圧を下げる方法をご紹介します。

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睡眠中の血圧は高い・低い?どちらがよい?

健康な場合、睡眠中の血圧は低くなります。

昼間は動き回るなどするため、自律神経の交感神経が優位で血圧は高めに推移します。

ですが、睡眠時は、自律神経の副交感神経が優位になり、体はリラックスした状態になります。

そのため、心臓の動きが遅くなり、心拍数が減り、血圧は昼間と比べ約10~20%ほど下がります

ですが、睡眠中に血圧が下がらない、上昇してしまうケースがあります。

睡眠中に血圧が高くなる症状を「夜間高血圧」と言います。

夜間高血圧の原因は次のようなものがあります。

<睡眠中に血圧が上がる原因は?>

  • 動脈硬化(どうみゃく・こうか)

    動脈硬化は、血管が固くなり、血圧を下げにくくします。

    血管の内側にコレステロールなどがたまることで、血管の内側が厚くなっていきます。そして、血液の通り道がどんどん細くなっていきます。

    すると、血管の内側が厚くなっていくと血管が固く、もろくなるのです。

    健康な血管はしなやかで柔らかいです。

    動脈硬化になると、血液の流れを血管内で抑えられなくなり、血圧が上昇しやすく、下がりにくくなるのです。

    そのため、睡眠中に血圧を下げようとしても、なかなか下がらなくなります。

    動脈硬化は、年齢とともに徐々に進行します。

    血管年齢を計測したり、頸動脈エコーなどで検査することができます。

  • 腎臓疾患(CKD等)

    高血圧と腎臓の関係は、切っても切れない関係にあります。

    腎臓の働きが落ちてくると、睡眠時の血圧が下がりにくくなります。

    腎臓は血管で出来ている糸球体(しきゅうたい)と呼ばれる臓器で、血液から不要な物質を濾過(ろか)して尿として排出させます。

    腎臓疾患や加齢などで、糸球体の働きが悪くなることや、糸球体にある毛細血管が減ることで、腎臓の濾過機能が低下します。

    すると、昼間で終わるはずの腎臓の仕事が、夜間まで続いてしまうことで、血圧が下がらなくなります。

    腎臓は健康診断で検査しないと悪化しているのが分かりづらい臓器です。

    特に、塩分による高血圧の場合は、腎臓に負担がかかるので注意したいです。

  • いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)

    寝ている時にいびきがヒドイ、呼吸が止まることがあると、血圧が高くなることがあります。

    睡眠中に呼吸が止まると、体内に酸素が取り入れられなくなります。

    そこで、体に酸素が不足すると、もっと酸素を取り入れようとして、心臓が血液を多く流そうとします。

    そのため、心臓の拍動が多くなり、血圧を急上昇させます。

    睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、寝ている時に起きるため、自覚がないことがあります。

    起きた時に喉が痛い、いびきがうるさいと言われるなどで、はじめて分かることがあります。

    また、SASは睡眠の質を下げるために、睡眠時間は取っているはずなのに、昼間はいつも眠たいなどの症状もあります。

    SASは昼間の生活の質を落とすだけでなく、血圧上昇による脳梗塞などにつながることもあります。

    SASは睡眠外来で診断できます。

睡眠中に血圧が下がらず、血圧が高くなる時は、起床時も血圧が高くなるので注意です。

起床時に血圧が高い症状を「早朝高血圧」と言います。

起きてからしばらくは、自律神経が不安定なため、血圧変動を起こしやすいです。

そのため早朝高血圧は、血圧が急上昇する「血圧サージ」に注意したいです。

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睡眠中の血圧を測る方法は?

睡眠中に血圧を測る方法は、次のものがあります。

  • 家庭用血圧計・睡眠時計測機能あり

    家庭用血圧計で、睡眠時の血圧を測定できる製品があります。

    寝る前に血圧計をセットしておき、一定時間おきに計測、記録してくれます。

    ただ、最近売られている手首などで計測する血圧計は使わないようにします。

    手首で計測すると誤差が大きくなり、正確な血圧が分からないことがあります。

    「上腕式」という腕にカフをはめるタイプの血圧計を使ってくださいね。

  • 医療用 24時間血圧計(ABPM)

    24時間血圧計(ABPM)は、病院で高血圧で1日の血圧変動を調べる時に使われます。

    血圧計を体に貼り付けて、血圧を測りながら24時間生活します。

    睡眠時だけでなく、普段の生活での血圧上昇も調べることができます。

    また、心音(コロトコフ音)もセンサーで記録でき、不整脈など心臓の異常も調査できるタイプもあります。

睡眠時の血圧が心配な場合は、家庭で計測せず、病院で診断することをオススメします。

血圧以外に、不整脈などの病気が隠れている可能性があるからです。

24時間血圧測定は、ちょっとつらいですが、普段分からない日中・夜間の血圧変化が計測できます。

ですので、高血圧が気になる方は一度計測しておいてはいかがでしょうか。

睡眠中の血圧を下げる方法は?

睡眠中に血圧を下げるには、まず病気がないことを確認します。

そして、問題なければ、寝る前に次のことを意識するといいですね。

  • タオルグリップ法

    2017年10月29日放送「NHKスペシャル-血圧サージが危ない」で紹介されていた方法です。

    寝る前にタオルを巻いたものを手で軽く握ると、血圧が下がりやすくなります。

    手で握った時に、指がくっつかない程度の太さにタオルを巻いて、手で握ります。左右2回ずつ2分間、握ります。1日おきに4週間やります。

    手でタオルを握ると、腕にも力が入ります。

    すると脳は、腕の血圧が高いと思い込み、血圧を下げる指令を体中に出すことで血圧が下がるのです。

  • 夕食~寝るまでの塩分を控える

    塩分を取ると、体内の塩分濃度を減らそうとして、血液に水分が取り込まれます。

    そのため、血流が増えて血圧が上昇します。

    夜に塩がたくさん使われたセンベイ・ピーナッツ類を食べるのは控えたいですね。

  • 寝る前にご飯を食べない

    ご飯を食べると、胃・腸の消化に血液が必要になり、血圧が上がります。

    できるだけ寝る前の3~4時間は食べ物は食べないようにした方がいいです。

    どうしても夜遅くなってご飯を食べる時は、消化の良いもの、量を減らすなど工夫するといいです。

  • 快適な睡眠環境にする

    睡眠の質が良くなると、血圧も下がりやすいです。

    部屋の温度など快眠ができる環境にすることも大事です。

    いびきが出にくいような枕を使うようにします。枕が高すぎると、喉が圧迫されていびきが出やすいです。枕専門店などで枕の高さを調整するといいいですね。

    また、水平に寝ることも大事です。頭が下・足が上や頭が上・足が下など水平でないと、血液が頭か足によっていきます。水平に寝ると、心臓に負担なく眠れます。(足がむくむ時は少し足を上げて寝てもいいです。)

睡眠中の血圧は、睡眠の質も関係しています。

よく眠れることは、リラックスして血圧が下がることに繋がります。

血圧が気になる方は、良い睡眠を取ることを意識してみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 睡眠中の血圧は下がり、起床時に上がっていく
  • 睡眠中の血圧測定は、家庭用・医療用血圧計でできるが、始めは病院で診断する
  • 質の高い睡眠は、血圧を下げる
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