熱中症になりやすい人・体質・環境は?予防する飲み物・食事とは

熱中症 なりやすい人

暑さに弱くて炎天下にいるだけでフラフラとめまいなどしてきませんか?

最近は特に暑くて、熱中症になる方が多くなっていて気を付けたいです。

熱中症は誰でもかかる可能性がありますが、同じように過ごしていても熱中症になりやすい人となりにくい人がいますよね。

熱中症になりやすい人は、なりにくい人と比べて体質や環境が違うからでしょうか。

実際、熱中症にになりやすい方は、夏バテになりやすい人がなりやすい傾向があります。

そこで、夏バテにならない生活習慣を送ることで、熱中症になりづらい体質になりたいですよね。

そして学校行事や仕事、家事など熱中症にならないよう過ごせるようになりたいです。

ここでは、熱中症になりづらい人の傾向、体質、環境、熱中症にならないための対策・予防などについてご紹介します。

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熱中症になりやすい人・体質・環境・時期は?

熱中症は、体から水分・塩分が汗などで排出され過ぎて、脱水症状になることです。

熱中症になると、体から汗を出して体温を下げようとしますが、体に水分がないため汗が出せず、熱がこもっていきます。すると体中の熱が上がっていき、発熱・頭痛・めまいなどの症状がでます。それが熱中症です。

成人の場合、体重の約60%が水分を占めています。体重の約3~5%の水分がなくなると軽度の脱水、6~9%の水分がなくなると中度の脱水、10%以上の水分がなくなると重度の脱水症状となります。

体重50kgなら、1.5kg~2.5kgの水分がなくなると軽度の脱水、3.0kg~4.5kgの水分がなくなると中度の脱水、5kg以上が重度の脱水症状になります。

熱中症になりやすい人は、体の水分が上手く貯められない人や水分が不足・水分の排出が過剰になる方です。

<熱中症になりやすい人の特徴・体質>

  • 筋肉が少ない人

    筋肉の量が少ない人は、熱中症になりやすいです。

    体の水分の多くは筋肉に貯まり、筋肉は水分をためるタンクのような役割をしています。筋肉が少ないと、水分を多く貯められないため、少しの水分が汗などでなくなると脱水状態になりやすいです。

    そのため、筋肉が少ない女性や高齢者が熱中症になりやすいのはそのためです。

  • 太り気味の人(脂肪が多い)

    太り気味の方は、体に脂肪が多く付いていますが、脂肪は水分を弾くため思ったより水分を貯められません。

    脂肪=油ですので、水と油は混ざらないため、脂肪には水分を溜め込めないのです。

    太り気味で筋肉量が少ない方は、熱中症になりやすいので注意が必要です。

  • 下痢・胃腸の調子が悪い人

    下痢、お腹の調子が悪いとお腹が下っているため、水分を取るのを控える方は注意が必要です。

    暑い時は水分が不足するため寝る前や外出する時に水分を取らないと、水分が不足し、熱中症になることがあります。

    下痢気味の時でも、常温の水・少し暖かいお湯で水分を取ってお腹を冷やさないようにして水分補給をしてください。

  • 冷え性・体を冷やしすぎている人

    冷え性の方や、冷房や冷たいものの食べ過ぎをしている方は、胃腸の機能が低下し、熱中症になりやすい体質になります。

    冷たいものばかり食べたり飲んだりしていると、胃腸の血流が悪くなり、胃腸の機能が低下します。胃腸の機能が低下すると、消化液などの分泌も悪くなり消化・栄養吸収が悪くなります。

    胃腸の消化・吸収力が落ちると水分を体中に届けるのが難しくなり結果、脱水・熱中症になりやすくなります。

    エアコンなどで冷たい部屋にずっといると、体温調整が自分でできづらくなります。自律神経の交感神経・副交感神経のバランスが崩れ、胃腸の機能が低下し、脱水状態になりやすいです。

    冷え性の方や冷たいものの食べ過ぎ・飲み過ぎは、体を冷やして胃腸の働きを低下させるので注意して頂きたいです。

  • 悪い汗をかいている人

    人間がかく汗には「良い汗」と「悪い汗」があります。悪い汗をかいていると熱中症になりやすいです。

    良い汗は、ほぼ水の成分でサラサラした汗。悪い汗は、水以外のミネラル成分を含んだベトベトした汗です。

    悪い汗をかく方は、冷え性の方に多いです。汗を出す汗腺が上手く機能しないと、汗をしっかり出せなくなり、体温調整が上手く行かなくなり熱中症になりやすいです。

    悪い汗から良い汗をかくようにするには、シャワーでなくしっかり湯船に浸かるなど冷え性を改善する事が大事です。

    *詳細はこちらを参照下さい。

  • 氷食症・貧血から氷を食べたくなる女性

    氷食症は、女性に多い鉄欠乏性貧血で貧血気味になると、口の中の温度が0.2度~0.3度ほど高くなることがあります。

    口の中が暑いとつい氷を食べたくなり、氷を飲み込む時の快感がクセになってしまうのです。

    氷は胃の中に入ると、胃の温度を下げて消化液や血流の流れが悪くなります。また自律神経のバランスが崩れるようになります。

    鉄欠乏性貧血は、女性に多い症状ですが、中には貧血になる病気が隠れていることもあるので注意が必要です。

熱中症になりやすい環境は?

熱中症は気温が高い時のみに起きる印象がありますが、気温がそれほど高くなくても起きることがあります。

ですが、気温26度~28度でも湿度が80%以上あると、汗が皮膚から蒸発しにくくなり、温度が低くても湿度が高いと、熱中症になることがあるので注意が必要です。

人間は、体温を一定に保つために汗をかくなどして約37度の体温を維持するよう脳の視床下部から体に指令を出します。

汗をかくと汗が蒸発する時に熱を奪うことで体の体温が下がります。

また、体温が37度を超えてくると、皮膚に近い毛細血管が血流量を増やすようになり、皮膚に熱を集めて放熱し、体温を下げようとします。

しかし、汗をかいても体温が下がらない時は、さらに大量の汗を出すようになります。

汗には、塩分(ナトリウム)と水分が含まれていて、大量の汗をかくと、ナトリウムと水分が排出されるため、体のナトリウムのバランスが崩れます。

ナトリウムは体の水分量を調整する働きがあり、ナトリウムが不足すると体の水分バランスが上手く取れなくなり、脱水状態になります。

熱中症対策は、水だけでなく塩分(ナトリウム)も必要になります。そのため、熱中症にならないためには、汗をかいて上手く体温が下げられる環境がよいです。また、水分補給だけでなく塩分(ナトリウム)も補給できることが大切です。

熱中症になりやすい環境とは、次のような環境があげられます。

・汗をかいても体温が下がりにくい湿度が高いところ
・汗をかいても通気性が悪く、体温を下げられないところ
・高温多湿に慣れていないのに、炎天下の屋外で作業をする時
・塩分(ナトリウム)も定期的に補給が出来る

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熱中症を予防する飲み物・食事とは?

熱中症の予防・対策は、普段の生活から体調を整えておくことが大事です。夏場は昼も夜も暑いため、夏バテになりやすいです。

特に食生活で、食べ物・飲み物に注意することで熱中症を予防、対策することが出来ます。

<熱中症を予防する飲み物・食事とは>

  • 1日3食が基本

    熱中症予防には、1日3食をシッカリ食べるようにしたいです。

    暑いと食欲がなくなり、朝食抜きなどをしがちですが、3食しっかり食べることが体にエネルギーを与えてくれます。

    朝食は食べたくない時でも、軽く食べられるものを用意しておくと便利です。

    バナナ・おにぎり・サンドイッチ・ヨーグルト・シリアル・チョコレートなどエネルギーが出るものがよいです。

    朝から冷たいものはできたら控えたほうが体調よいスタートが切れます。

    また、朝食前に炭酸水を常温で飲むのもおすすめです。

    炭酸水は昔は胃の薬として飲まれており、胃酸の分泌を増やし食欲を増やす働きがあります。

    あまり飲み過ぎたり、冷たい炭酸水は胃に負担がかかるので、適度な量・温度で飲むと良いです。

  • ビタミンB1+タンパク質で元気になる!

    ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きを助けるため、疲れた体に元気を取り戻してくれます。

    ビタミンB1とタンパク質を一緒に取れば、エネルギーを作り、エネルギーを持続させる好循環ができるんですね。

    ビタミンB1が多い食品は、豚肉・ウナギなど。豚肉は、ニンニク・ニラ・ネギなどが入った炒めものなどで食べると、ビタミンB1の吸収が良くなります。

  • 消化を良くするネバネバ系食材

    食事をとった後の「消化」は、エネルギーがかなり消費されるため疲れやすくなります。

    夏場に食欲が沸かない、胃腸が弱るのは、エネルギーが消化に使われて疲れてしまうことが原因です。

    そこで、納豆・山芋・オクラ・昆布・芽かぶといったネバネバ食材を食べると、胃腸の負担が減り疲れにくくなります。

    ネバネバ食材には「ムチン」という成分があり、ムチンは胃腸の粘膜を保護してくれます。ムチンは熱に弱いので、加熱せずにそのまま食べるようにするとよいです。

  • 水のがぶ飲みはしない

    熱中症は水分不足だから、水をたくさん飲めばOKというワケではありません。

    熱中症の原因は、水+ナトリウム(塩分)の両方が必要です。ですが、通常時に塩を水に入れて塩水で飲むなどの対策は不要です。

    水をがぶ飲みし過ぎると「水中毒」になります。

    水中毒とは、水分を沢山とることで血液中の濃度が薄くなるため、血液の栄養が体中に届きにくくなり心臓や尿を作る腎臓に負担をかけ、意識障害などが起きる中毒症状です。

    水は飲み過ぎても、体に悪いのです。水は、1日約1.2リットル~2リットルくらいを目処に飲むとよいとされています。

    普通に食事をしていれば、塩分は取れるので気にしないでも大丈夫です。炎天下で外に長時間作業をするような場合は、塩分も気にして頂きたいです。

    通常の生活では、汗がでるときにナトリウムも排出されますが、汗腺から汗が出る過程で、ナトリウムが体内にまた戻る仕組みがあるのです。

    そのため、普通に生活している分には、追加で塩分をとらなくてよいです。普通に塩分は過剰気味に取っている事が多いので、高血圧などがある方は塩分のとり過ぎに注意して頂きたいです。

熱中症の予防する食べ物・飲み物は、暑いからといって食事を抜いたり、冷たいものばかりだとよくないです。

暑くても食べ過ぎない・飲み過ぎないようにします。疲れた体はしっかり睡眠をとって回復させることで夏バテ予防、熱中症予防になります。

まとめ

  • 熱中症になりやすい人は、筋肉がない・冷え性・胃腸が悪い・悪い汗をかく方が多い
  • 熱中症は炎天下の気温が高い時だけでなく、湿度が高い時もなりやすいので注意
  • 熱中症を予防する食べ物・飲み物は夏バテにならない栄養を3食食べることが大事

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