脳動脈瘤大きさのリスクは?手術する基準・くも膜下出血の予防

脳動脈瘤 大きさ

脳ドッグなどの健康診断で脳動脈瘤(のう・どうみゃく・りゅう)が見つかることがあります。

脳動脈瘤とは、脳内の動脈で枝分かれするところにコブができる状態のことです。コブが破裂すると、くも膜下出血・脳出血といった危険な病気が発症します。

動脈瘤は、コブが出来る場所、大きさによって様子見で対処するケース、出来るだけ早く手術でコブを取り除くケースがあります。

脳動脈瘤は大きさを目安に様子を見るか、手術をするか決めることが多いです。

そのため、脳動脈瘤があるからといって、必ずスグに対処が必要というわけではないです。

脳に動脈瘤が出来ていると、驚いて慌ててしまうかと思いますが、まずは冷静に対処して頂きたいです。

ここでは、脳動脈瘤の大きさのリスク、手術する基準、くも膜下出血を予防するための方法などについてご紹介します。

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脳動脈瘤大きさのリスクは?手術する基準

脳動脈瘤の大きは、5ミリを超えている場合、5ミリから大きくなっている場合は手術が必要です。

動脈瘤のコブの大きさは、~5ミリ前後まで成長することが多いです。

5ミリからは更に大きくなるケース、そのまま5ミリ程度で大きくならないケースがあります。

コブが大きくなっていく場合は、7ミリを超えるようであれば、手術をしたほうがよいです。

<動脈瘤の大きさとリスク>

  • 動脈瘤:3―4ミリ

    3~4ミリは、小さい動脈瘤で、すぐに手術は不要です。

    家族に脳の血管の病気歴を持つ方、高血圧など生活習慣病がある方は、医師と相談の上、3ヶ月~6ヶ月おきの定期的な検査をすることをおすすめします。

    そうでない場合は、1年に1回以上、脳のMRI/MRAを取り、動脈瘤の大きさが大きくなっていないかチェックすることをおすすめします。

  • 脳動脈瘤:5ミリ

    脳動脈瘤の大きさが5ミリになると、手術するか検討する時期です。

    5ミリから大きくなるか、大きくらないかを3ヶ月後の状態を見て、動脈瘤が破裂するリスクが高まるか診断します。

    脳動脈瘤が5ミリ程度の大きさのまま、止まる方もいます。

    動脈瘤が大きくならない方は、動脈瘤が出来ている場所、コブの形などから破裂のリスクを医師が判断します。将来的にコブの破裂の危険性が高い時は、手術をすることを進められると思います。

    動脈瘤が大きくなるかは、遺伝的要素、生活習慣病の有無によってリスクも変わってきます。高血圧で、家族で脳血管の病歴がある方は、リスクが一般よりも高い可能性があります。

  • 脳動脈瘤:6~7ミリ

    脳動脈瘤は5ミリを超えてくると、脳動脈瘤破裂のリスクが一気に高くなります。

    そのため、6ミリ~7ミリ以上は、手術してコブを取り除くことを視野に入れたほうがいいです。

    動脈瘤は、いつ破裂するか分からないため、大きいまま放っておくと非常に危険性が高いです。

    くも膜下出血の前触れ・前兆は、約50%の方が発症の2,3週間前から起きると言われています。

    そのため、くも膜下出血の前兆は、普段の生活では気にならないことも多いので、注意をする必要があります。

動脈瘤の大きさによる手術の種類・方法は?

動脈瘤の手術する方法はいくつかあり、動脈瘤の大きさ・場所・年齢などによって使い分けられます。

<動脈瘤の大きさによる手術の種類方法>

  • クリッピング手術

    最も一般的な動脈瘤の手術がクリッピング手術です。

    クリッピングは、チタン製のクリップを動脈瘤の周りに取り付け、コブの根本を押さえつけます。

    膨らんだ風船をコブとすると、風船が割れないように風船の空気を入れるところをクリップで止めてしまうのです。

    クリップで止めると、たとえコブは破裂しても脳の血流には影響がでなくなります。

    クリッピング手術のメリットは、安全性が高い・後遺症がないことがあります。

    デメリットは、頭蓋骨を開けて手術するため患者さんに負担があること、コブが小さい、場所によりと根本にクリップを止められないことがある点です。

  • 動脈瘤塞栓術(どうみゃくりゅう・そくせん・じゅつ)

    塞栓術は、動脈瘤の中に「コイル」という特殊なプラチナ金属を詰めて、コブを破裂しないようにします。

    コイルをコブに詰めるには、カテーテルを使い、頭蓋骨を開けずに済んで、患者さんに負担が少ない手術方法です。

    塞栓術のメリットは、カテーテルでの手術のため約3―4時間で終わり、体力がない方に向いている点、頭蓋骨を開ける開頭手術では難しい場所の治療も可能な点です。

    デメリットは、コブが小さすぎてコイルが入らない、コブが大きすぎてコイルが安定してコブを詰められないケースがある点です。

  • その他

    動脈瘤の場所・大きさ・患者さんの体力などによって、他の手術法もあります。

    トラッピング法、ラッピング法、クリップと塞栓術の組み合わせ、などがあります。

    出来たコブの状態により、医師と相談の上、安全で不安がより少ない術式で治療をしていただきたいです。

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脳動脈瘤が出来る場所は?くも膜下出血で出血しやすい所

くも膜下出血は、脳動脈瘤が出来やすい場所が決まっています。

脳動脈瘤は、太くて血管が分岐する脳動脈に出来やすいのです。

頭蓋骨の下には3つの膜があります。頭蓋骨→硬膜→くも膜→軟膜→脳という構造になっています。

3つの脳の膜で、動脈はくも膜の中を通っています。そのため、動脈にコブが出来て、破裂すると、くも膜の中に血液が流れ出します。

くも膜下出血は、硬膜と軟膜の間で出血するため、くも膜内で出血して血液が脳を圧迫することで、激しい頭痛などが発生します。

くも膜下出血は、くも膜内の動脈の枝の分かれ目に起きやすく、動脈が分岐する3箇所にコブが出来やすいです。

  • 内頚動脈・後交通動脈分岐:約25~35%

    内頚動脈(ない・けいどうみゃく)、後交通動脈(あと・こうつう・どうみゃく)の分岐部分は、動脈のコブが出来やすい場所です。

    頸動脈を通じて心臓から上がってきた血液が、脳内に分岐する後交通動脈の部分が強い圧力を受け、動脈瘤が出来やすいと言われています。

  • 前交通動脈:25~30%

    前交通動脈(まえ・こうつう・どうみゃく)は、前頭部の前動脈に繋がる血管の分岐部分でコブができやすいです。

  • 中大脳動脈:10~15%

    中大脳動脈は、内頚動脈と後大脳脈・脳底動脈に繋がる血管の分岐した部分に起きやすいです。

脳動脈は、心臓から頚椎動脈(けいつい・どうみゃく)・椎骨動脈(ついこつ・どうみゃく)で流れる血液が頭部の中で複雑に分岐・合流しています。

動脈瘤のコブはなぜ出来るか現在は分かっていませんが、血流量が多く強く太い血管の枝分かれする部分にできやすいとされています。

いつ破裂するかわからないため、大きい動脈瘤があるなら、早めの治療・手術を検討して頂きたいです。

まとめ

  • 動脈瘤の大きさは5ミリ以上に大きくなるなら、くも膜下出血のリスクが高くなり手術をしたほうが良い
  • 動脈瘤の大きさ・出来る場所・体力などにより手術の方法が違う
  • 動脈瘤の出来る場所は、内頚動脈・後交通動脈分岐、前交通動脈、中大脳動脈が多い
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