熱中症 高血圧でも塩分取ったほうがいい?血圧下がると危険かも

熱中症 高血圧

熱中症予防では水分と塩分の補給が必要ですが、高血圧の方の場合はどうしたらいいのでしょうか?

厚労省の1日の塩分摂取の基準量は男性8g、女性7gとされていますが、高血圧の場合はさらに減らすようにする方が多いです。

ですが、塩分を減らすと高血圧は抑えられても熱中症が予防できなるので心配になります。

最近は特に、日中気温がかなり上昇しているので塩分も取ったほうがいいのでは?と思いますよね。

熱中症で塩分が必要なのは塩に含まれるナトリウムが体の水分調整の働きをしています。

ナトリウムは水分を保持する働きがあり、ナトリウムと水を一緒に取ると水分が抜けづらくなります。ナメクジに塩をかけるとナメクジが小さくなるのは、塩が水分を吸収するからなんですね。

そのため、塩分なしで水分飲みとっていると、体に水分が保持されずすぐに体外に杯酒されてしまい熱中症にかかりやすくなります。

でも、高血圧の場合、塩分は余計には取りたくない・・けれど熱中症も心配なのでどうしたらいいか分かりづらいです。

そこで、高血圧の方の熱中症予防するための塩分の取り方をご紹介します。

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熱中症 高血圧でも塩分取ったほうがいい?

結論から言いますと、高血圧で熱中症の予防のために余計に塩分を取る必要はありません。

高血圧でも塩分を余計に取らなくてもよい理由が2つあります。

<高血圧でも塩分を余計に取る必要がない理由>

  • 知らない間に塩分を取る機会が多いため

    日本の食生活では普通に生活しているだけで塩分は過剰気味になっています。

    塩分が入っていないような食品でも加工する過程で塩分が入っていることが多いです。

    特に最近では簡単に食卓に出せるようなお惣菜・冷凍食品・加工食品が増えています。便利ですが、おいしくなるよう味付けは濃い目で塩分が使われがちです。

    またパンやハム、ソーセージといった食材にも塩分がすでに添加されているものもあり、料理で塩を入れなくてもすでに塩分が入っている食品が多いです。

    そのため1日の塩分量を計算していても、過剰気味になっていることが多いのです。

  • 少量の汗は塩分は体で循環する

    少量の汗をかいた場合は、皮膚に出てくる汗は99%が水分で塩分は出てきません。

    というのも、汗が出てくる皮膚内の汗腺から皮膚に到達するまでに塩分は体内に再吸収されて、再利用されます。

    汗をかいたらすぐに塩分がなくなっていると思いがちですが、意外と塩分は体の外に出ていません。

    ですが、大量の汗をかいた場合は、汗腺から皮膚に汗がでるまでに塩分の再取り込みが間に合わず、体の外に塩分も出てしまいます。

    蒸暑くて運動して目に見えるような汗が出てきたら、塩分が体の外に出ていると思ってください。

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熱中症・高血圧でも塩分を取る方が良い場合

基本的に高血圧では、熱中症のために余計に塩分は取らなくて良いですが、場合によっては塩分を取ったほうがいい時があります。

塩分(ナトリウム)は水分を吸収し保持する役目があるため、あまりに塩分が不足すると、水分の保持する働きが衰えて水分不足・熱中症になりやすくなります。

<高血圧でも塩分を取るほうがいい場合>

  • 大量の汗をかいているとき

    大量の汗をかくと、水分と一緒に塩分が汗として一気に排出されます。

    水分と塩分が一緒に急速になくなると、急性の脱水症・熱中症になります。

    水分と塩分が急速になくなって熱中症になりやすい方は、子供に多いです。子供は体重に占める水分量が成人より多く、少しの脱水で熱中症になりやすいです。また子供場合、感覚器官が十分に発達していないので脱水しているのに気づくのが遅れることがあります。

    屋外でのスポーツなどで運動をする方や気温が高い中で屋外作業する方は注意したいです。

    暑い中運動をする場合は、水よりもスポーツドリンクを飲むといいです。スポーツドリンクには塩分も入っていることが多いので、水分と塩分の両方が取れます。

    ただスポーツドリンクは、糖分が多く飲み過ぎは体に負担がかかるので適度な量にします。

    また、経口補水液という飲むと速い速度で体内に水分と塩分が吸収できる飲料があるので、緊急時に持っておくとよいです。経口補水液は、普段は飲む必要はなく、具合が悪くなったら飲むようにします。

  • 下痢・風邪・胃腸炎などで水分を控えている方

    熱中症は、風邪・下痢・胃腸炎などで水分を控えていた方に起こりやすいです。

    風邪・下痢・胃腸炎になると、通常の食事が食べられなくなり、栄養が不足して体が弱り気味になります。

    特に、下痢を気にして水分補給を控えて場合は熱中症のリスクが高くなるので注意したいです。下痢は水分だけでなく塩分も一緒に排出しやすい状態です。

    冷やさない常温の水・スポーツドリンクを少量ずつ飲むとよいです。寝る前の水分補給は忘れないようにしていただきたいです。

  • 高齢者・女性の方

    体の水分は筋肉にたまります。そのため筋肉が少ない方は体に保持できる水分量が少なくなります。

    そのため、筋肉が少ない高齢者、女性は脱水が起きやすく、熱中症になりやすいです。

    高齢の方で夜中にトイレに行くのが嫌で水分を控える方も注意したいです。

    いつも、こまめに水分を取るようにして、体が脱水にならないよう気を付けたいです。

高血圧で経口補水液はいつ飲んだらいい?

経口補水液は、熱中症の予防として認知度が上がってきています。

しかし経口補水液の飲み方を間違っていることが多いので、注意したいです。

基本的に経口補水液は、熱中症時、体調不調時に飲むもので、医者に行くまでの体調維持のためのものです。

普段の食事時になど、お茶代わりに飲んでも美味しくありません。高血圧・糖尿病などの方も、通常時に飲んでしまうと塩分・糖分のとりすぎになり、体に負担がかかります。

また熱中症・脱水症になった時に、経口補水液に一気に飲んではいけません。

経口補水液は体内に不足する水分を吸収させるよう500ミリリットルを目安に飲むようにします。熱中症で苦しそうだからといって、500ml以上飲ませないようにします。

糖尿病の方に経口補水液を無理に飲ませると「高浸透圧性非ケトン性昏睡」という危険な状態になることがありますので注意が必要です。

まとめ

  • 高血圧でも熱中症のために塩分を余計に取る必要は基本的にはない。
  • 高血圧で塩分を取る必要がある時は、大量の汗をかいた時・下痢などの体調不良時のみ
  • 熱中症になったら経口補水液を飲むと良いが、普段は飲む必要はない

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