受験生のインフルエンザ予防接種 回数・時期は?親が予防対策は
2月~3月の受験シーズンはインフルエンザが流行して社会現象にもなるので受験生を持つ家庭はを気を付けたいですよね。
数年間かけて勉強したのに、志望校の入試日でインフルエンザにかかって実力が出せなかったら一大事です。
では、受験生はインフルエンザの予防接種だけで予防はOKなのでしょうか?
答えは、NOです。
というのも、インフルエンザはその季節に流行したインフルエンザと同じ対処できる抗体を注射していればよいですが、合わない種類のインフルエンザだとインフルエンザにかかるのです。
また受験生は睡眠不足で免疫力が弱っている時に、予防接種したインフルエンザ種でもインフルエンザにかかることがあります。
そのため、インフルエンザ予防接種したからといって、安心してはいけないです。
さらに、最近話題になっている新型インフルエンザが発生すると、過去のワクチンが効かずに新型インフルエンザにかかる可能性があります。
ただし、インフルエンザ予防接種は、全くしないよりはインフルエンザの重病化が避けられます。
ですので、できたら受験生は予防接種を受診したほうがよいです。
ここでは、受験生がインフルエンザにかからないための予防接種をする時期・回数、親の予防対策についてご紹介します。
受験生のインフルエンザ予防接種 時期・回数は?
受験生のインフルエンザの予防接種を受ける時期は10月~12月初旬がタイミング的によいです。
予防接種の回数は、13歳未満の子供は、2回打つ必要があります。1回目のワクチン接種から3―4週間あけて2回目のワクチン接種を行います。
中学受験では地区により違いがありますが、2月・3月を中心に行われるため、まさにインフルエンザの流行と一致するので注意したいところなんですね。。
そのため、中学受験の小6のお子さんは、インフルエンザ予防接種は、12月中までには、2回目の予防接種を終えておきたいところです。
高校受験・大学受験のお子さんは、インフルエンザの回数は1回でOKで、時期も同じく12月までには受けておきたいです。
ですが、インフルエンザ予防接種は完全にシャットアウトするものではないので注意が必要です。
そこで、受験生がインフルエンザにかからないための予防・対策についてご紹介します。
<受験生のためのインフルエンザ予防策>
- インフルエンザ予防接種は万能でないことを知る
インフルエンザの予防接種は、インフルエンザの予防はできても”完全な”予防はできません。
インフルエンザ・ワクチンは、季節型のインフルエンザならある程度の予防が可能です。しかし、免疫力が下がった状態や新型インフルエンザにかかった時は、普通にインフルエンザにかかります。
ワクチンは、病状が約60%程度に抑えられると言われているので、予防接種は全く無意味ではありません。
そのため、インフルエンザワクチンを接種したからといって、ウイルスの伝染る予防・対策を忘れないようにしたいです。
インフルエンザは強い種類が、塾・学校で流行りだすと次々に感染していくので特に気を付けたいです。
- 免疫力を上げるようにする
インフルエンザだけでなく風邪も同じウイルスによる病気です。
受験時にインフルエンザ・風邪にかからないようにするには、睡眠を取ること、十分な栄養を取ることが大事です。
受験だと勉強に忙しく、夜更かしで睡眠不足になりがちです。睡眠不足は知らず知らずのうちに免疫力を下げています。人間は睡眠でしか体力を回復できないのです。
また、受験時は時間がなくて睡眠時間を削る傾向にありますが、最低限6-7時間の睡眠はとっておきたいです。
睡眠時には脳が休まることで勉強の疲れを取り、緊張などによる興奮を沈めてくれます。志望校に合格できるお子さんは、徹夜ばかりしている子は多くないはずです。
しっかり睡眠をとって、体調を整えた上で勉強をすることで能率もよく頭がすっきりした状態になります。
インフルエンザ予防だけでなく、受験対策としても睡眠のとり方をチェックして頂きたいです。
- 外出時はマスク・人混みを避ける
通学などで電車を使ったり、駅の人ごみに行くときは、マスクをして外部からのウイルスをシャットアウトします。
マスクは、サージカルマスクという鼻・口を覆うウイルス対策マスクを使用してください。
マスクで気を付けたいのは、マスクをしていても咳・くしゃみは外に出ていることがある点です。
マスクをしていても、目の前の人がくしゃみ・咳をすると、ツバなどの飛沫が飛んでくる可能性があります。
目の前でマスクをした人がくしゃみ・咳をしていたら、場所を移動して飛沫が飛んでこないようにします。
また、自分が咳・くしゃみをする時は、口・鼻は手で覆わずに、腕で覆うようにします。手で口を覆うと、飛沫が手について、食べ物を食べた時などにウイルスが体内に入って感染することもあるんですね。
また、満員電車・学校・塾も同様で、誰かがくしゃみ・咳をしているならマスクをしていても伝染る可能性があるので、できるだけ人ごみを回避して受験日までを過ごすことが大事です。
- 外出したら手洗いは必須
インフルエンザウイルスは、手についたものが体内に入ることが多いです。
電車の吊革・学校や塾の施設、ドアノブなどに誰かのウイルスが付いていると、手に付着して、外から家に持ち帰ってしまいます。
帰宅時は、かならず手洗いをしてください。手洗いは、頻繁にするほどよいですが、皮膚が弱い方は、優し目に石鹸で洗うようにします。
手洗いでは洗い残しをすることが多く、洗い残し部分からウイルス感染することがあります。
手の親指の付け根周り、人差し指から小指の付け根、手の甲が洗い残しになりやすいです。
特に食事をする前は、面倒臭がらずに、手をしっかり洗うことがインフルエンザ予防になります。
受験生の親はインフルエンザ予防接種したほうがいい?
受験生の親もインフルエンザの予防接種をしたほうがいいです。
家族がインフルエンザになると、キッチン・トイレ・ドアノブ・洗濯物などあらゆるところにインフルエンザ・ウイルスを撒き散らすことになります。
家族で1人インフルエンザになると、家庭内でインフルエンザが流行して家族全員に感染って全員治るまで収まらないこともあります。
そのため、受験生の子供だけでなくご両親もできたらワクチン接種をしたほうがよいですね。
インフルエンザのワクチンは、1回で5ヶ月程度しか持たないので、昨年ワクチン接種をしていても、次の年は効果がなくなるので注意です。
また、毎年インフルエンザワクチンは、その季節に流行るワクチンを選んで接種するため、予防したいシーズンに受診する必要があります。
2015年冬~2016年春までは、2014年に1種類ワクチン種類が追加になっています。2015年冬のワクチンは4価ワクチンで、季節型インフルエンザ(A型・H1N1、A型・H3N2型、B型・山形系統、B型・ビクトリア系統の4種類)対策ワクチンです。
受験生のインフルエンザ対策は、受験する子供だけでなくご両親も意識して予防することが肝心です。
インフルエンザの初期症状を知って早めに対処!
インフルエンザの初期症状は、いきなり38度以上の発熱することが特徴です。
前触れとしては少し悪寒(寒気)を感じるかな?と思っていたら、すごい熱が上がっていることが多いです。
インフルエンザと思ったら、スグに病院へ行くことをおすすめします。休日・祝日でも24時間診断してくれる病院に行くとよいです。(無理は禁物ですが)
インフルエンザを悪化させやすいケースは、発熱があるからといって風邪薬や解熱剤をすぐ飲ませる場合です。
インフルエンザで発熱しているのは体温を上げてインフルエンザウイルスをやっつけようとしてるのです。
最近の風邪薬や解熱剤はよく効くので薬で体温が下がるのですが、それと同時に、インフルエンザウイルスが体の中で増殖して体調はさらに悪化します。
また、アスピリン系解熱剤はインフルエンザの時に飲むと、ライ症候群という意識障害・肝臓への負担がかかり後遺症に発展することもあります。飲むならアセトアミノフェン系解熱剤がよいですが、薬剤師・医師の診断の上に薬をのむようにして頂きたいです。
インフルエンザは急にかかるので受験を目の前にした受験生・家族は驚くかもしれませんが、冷静に対処するようにしたいです。
インフルエンザは熱が高熱なのでビックリしてしまうことが多いのです。受験が成功するように、勉強面だけでなく、体調面もしっかり見守っていきたいですね。
まとめ
- 受験生のインフルエンザ予防接種の時期は10月~12月までに受けておく
- 中学受験の13歳未満の子供は予防接種の回数は2回必要
- インフルエンザのワクチンを受けても完璧でないので、マスク・手洗いの予防はしっかりやる!