クラウチングスタートの意味って?速く走る姿勢・フォーム・足の位置は?
陸上競技の400m以下の短距離走で使われるスタートの方法で
クラウチングスタートが取り入れられています。
クラウチングスタートとは、短距離走のスタートで、
両手を地面について屈んだ姿勢から、スタートダッシュをする方法です。
スタンディングスタート(立った状態からのスタート)よりも
加速がしやすいという利点がありますが、慣れないと難しい面もあります。
中学生・高校生の運動会の短距離走でも、
スタートのやり方をクラウチングスタートにしているところもあります。
クラウチングスタートとスタンディングスタートでは
どちらが早いのでしょうか。
そこで、クラウチングスタートの姿勢やコツについて、ご紹介します。
クラウチングスタートで走る意味って?スタンディングスタートとの違い
クラウチングスタートの名称は、英語のcrouch(かがむ・しゃがみこむ)という意味で、その名の通り、陸上の短距離走で、しゃがみこむようにして、両手と足のバネを使ってスタートする姿勢・やり方です。
クラウチングスタートの利点は、速いスタートダッシュが出来る点です。
スタンディングスタート(立った状態からのスタート)よりも、
重心を深くしてスタートダッシュを決められるので、加速がよいのです。
加速がつくと、その後のゴールまでの距離は加速がついた分、速く走れることができます。
ただし、クラウチングスタートをするには、足をバネのように使うため、
強い脚力と、スタートした時に重心が崩れないよう体幹がしっかりしている必要があります。
また、両手を地面にしっかり付ける必要があるので、腕にも体をしっかり支える力も必要になります。
筋力がないと、よいクラウチングスタートを切っても、
バランスを崩したりして、スタンディングスタートより遅くなることもあります。
クラウチングスタートをするには、腕の力、足の力、体幹・バランス力が必要で、
クラウチングスタートが苦手な方は、筋力とバランス力を練習するとよいです。
もし、クラウチングスタートがしっくりこないようなら、
スタンディングスタートに切り替えてもいいかもしれませんね。
クラウチングスタートの姿勢・フォームは?
クラウチングスタートのコツは「よーい」(Ready)のエネルギーを貯める点と
「どん!」(Go)で思いっきりスタートを切る点です。
<クラウチングスタートの姿勢・フォーム>
1.「よーい」(Ready)の姿勢
スタート前の姿勢は、力強くスタートをきるために、
エネルギーを放出できるような姿勢・フォームを取るのが大事です。
- スタートラインに手をつき、膝をつく
両手をスタートラインに付き、足の位置を決めます。
利き足は前側、もう片方の足を後ろ側にします。
フォームとしては、両手、利き足のつま先、もう片方の足のつま先が等間隔になるようにします。・両手~利き足のつま先の距離=利き足のつま先~もう片方の足のつま先の距離
そして、何度かスタートを切る練習をして、最も力が入れやすい足の位置を決めます。
- 上半身の姿勢
上半身は、両手に重心が行くような前傾姿勢を取ります。
頭は下げて、スタートと同時に飛び出せる状態を作ります。
- 「よーい」と同時に腰を上げます
よーい、の段階で、足は曲げたまま、頭は下を向いて、
腰だけを上げて、さらに前傾姿勢を取ります。利き足は、すぐに蹴り出せるようにし、両手も地面を押し上げる準備をします。
利き足がどちらか分からない時は、次のことをやって利き足を決めて下さい。
- 両足を揃えて立つ
- 体を前の方に倒す
- 倒れないよう、片足を前に出します
- このとき前に出なかった足の方が、利き足です。
2.「どん!」(Go)の姿勢
スタートをしたら、利き足で思いっきり地面を蹴り、両手も地面から立ち上がるよう地面を押し上げます。
このとき、手、足がすべらないように注意が必要です。
- 利き足で地面を思いっきり蹴る
スタート同時に、利き足のつま先を、地面から思いっきり蹴ることで、初速を早くします。
利き足のつま先で蹴る時に、顔は上げずに上半身が前に乗り出すように重心移動させます。
- 手が遅れないようにする
地面についていた両手は、スタート同時に地面を押し上げます。
両手が遅れて、後ろに行かないようにすることが大事です。
利き足の反対側の手は、後ろにもっていき、2歩目の手の振りに備えます。
クラウチングスタートで速く走る練習
クラウチングスタートは、慣れないと難しいので、スタートだけの練習をするとよいです。
クラウチングスタートの練習は、よーい・どん!で、6歩まで走ったところで、どれくらいの距離を進めたかを記録していきます。
クラウチングスタートのスタートダッシュは、スタートダッシュで、どれくらい距離がかせげるかによって、
スタートでの差を付けられるかが決まるので、スタートの練習はして頂きたいです。
少しずつスタートダッシュの練習を繰り返すことで、クラウチングスタートに慣れてくると、
より早いトップスピードを出せるようになります。
まとめ
- クラウチングスタートは、スタンディングスタートより重心が低く早い初速が出せる
- クラウチングスタートの姿勢は、利き足を前に前傾姿勢を取る
- 6歩だけのスタートダッシュの練習を繰り返すと上達する
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タグ:クラウチングスタート, 姿勢