金属アレルギーになりにくい金属・なりやすい金属の種類は
歯の詰め物に金属が使われることで、
金属アレルギーと知らずに、何年も蕁麻疹・かゆみなど
悩みながら、皮膚科に通っている方がいます。
最近になり、花粉症のように、アレルギー反応を
起こす方が増えている一方で、金属の歯の詰め物や、
ピアスなどを使うようになり、金属アレルギーで
悩む方が増えているのです。
金属アレルギーかな?と思ったら、早めに
専門の皮膚科に行くことをおすすめします。
金属アレルギーになりやすい金属・なりにくい金属などを
ご紹介します。
金属アレルギーになりやすい金属とは?
金属アレルギーになりやすい金属は「重金属」と
呼ばれる金属の種類になります。
重金属は、水などに溶け出しやすく、溶けだした金属は、
不安定な状態になり、体にアレルギー反応が起こりやすい金属です。
<金属アレルギーになりやすい金属の種類>
- ニッケル
生活をしていて一番多く接するのがニッケルです。化粧道具や10円玉、100円玉、ピアス、食器、キッチン道具、タバコなど。
食べ物にも入っており、コーヒー、紅茶、チョコレート、
海藻、大豆などにも入っています。ニッケルは、体内に入るとほとんどは、便・尿に混じって排出されます。
- クロム
クロムは聞きなれませんが、生活の多くのものに使われています。例えば、ステンレスは、鉄とクロムの合金です。
生活用品のあらゆるところに使われています。メッキされたもの(家具・ドアノブなど)、タイル、レンガ、印刷物など。
食べ物には、しじみ、ひじき、ワカメ、ノリ、牛肉レバー、キャベツ、
ほうれん草、大豆などに入っています。 - パラジウム・イリジウム・インジウム
パラジウムは、インジウム・イリジウムと同様に、歯科治療に使われます。保険適用で虫歯の治療などをして、歯の詰め物をした場合は、
ほとんどが、パラジウムの合金を使っていることが多いです。パラジウムは、日本人の約10%程度に金属アレルギーがあるという
データもあります。特に女性が多いのが特徴です。 - スズ
スズは、メッキすることでよく使われる金属です。トリブチルスズ(TBT)という種類の合金が体内に入ると、
女性ホルモンのように働き、体の不調につながることがあります。トリブチルスズは、防カビ剤、接着剤などに使われ、
現在は、環境ホルモンの有害物質として知られています。 - コバルト
コバルトは、ガラス・レンガ、陶磁器など身近なものに
使われており、注意が必要です。食品には、うなぎ、いんげんなどにも含まれています。
コバルトは、皮膚細胞に悪い影響を与え、皮膚の病気に
なりやすいので、皮膚との接触を減らすようにした方がいいです。 - アルミニウム・鉄・チタン
アルミニウム、鉄、チタンは、日常生活のものでは、
缶、時計、アクセサリー、家具などあらゆるところに使われています。スポンサーリンク
アクセサリーなどの身に付けるものは、皮膚に触れた部分で
かぶれ・かゆみが伴うため、金属アレルギーであることが
わかりやすいです。ですが、鉄、アルミニウムは、ほうれん草、レバー、卵、
水などに含まれています。鉄やアルミニウムは、自然界に多く存在するため、
野菜などの食品に入りやすいです。また、体内でも鉄分は、生きていくのに必要な成分のため、
一定量の摂取が必要です。金属アレルギーが重症にならない前に、専門の皮膚科に
相談するようにしてください。 - 金・銀・銅・白金(プラチナ)
金、銀、銅、白金(プラチナ)は、主に、アクセサリーなどで
使われて、かぶれ・湿疹ができる方が多いです。高額な宝飾品などを買ったために、かぶれが出ていても
続けて使いたくなる方もいるので、注意が必要です。もし、これらの金属のアレルギーが疑われる場合は、
使用をやめて、皮膚科に相談することをおすすめします。 - 水銀
水銀は、体に有毒な金属として有名になっており、
水銀に気をつける方が多いかと思います。身の回りでは、水銀を使った体温計で、通常使う分には
問題がないすが、壊れて中の水銀がでてしまった時は
注意が必要です。子供のいる環境では、安全性を高めるためには、
体温計は電子式のものに変更するようにした方がいいです。食べ物では、マグロなどの大きい魚が水銀を保有しています。
水銀は海水の中にごくわずか存在し、マグロは、
水銀を取り込んだプランクトンや小魚を食べて成長します。そのため、マグロには少量の水銀があることがあります。
妊婦さんなどには、マグロなどの大魚は食べないよう
指導がされています。
金属アレルギーにならない金属は?
金属アレルギーにならない金属は、重金属でない「軽金属」です。
軽金属は、比重が小さい加工に手間がかかる金属です。
金属のほとんどは、重金属になり、軽金属の種類はわずかです。
- マグネシウム
- チタン
- ベリリウム
金属アレルギーにならないためには
金属アレルギーになりやすい金属は、生活の
あるとあらゆるところに存在します。
ですので、金属に触らないよう、体内に取り込まないように
するのは難しいです。
鉄などは、体内に取り込まないと生きていくのに不可欠な
栄養素でもあります。
そのため、金属アレルギーが疑われる時は、
早めの専門の皮膚科に相談してください。
通常の皮膚科ですと、単にかぶれているだけと診断されたり、
誤った診断をされる可能性があります。
そのため、金属アレルギーに詳しい病院・皮膚科に行くことを
おすすめします。
まとめ
- 金属アレルギーになりやすい金属は身の回りに沢山ある
- 気づきにくい歯の治療では注意が必要
- 生活用品で金属の何を使われているのか意識するとよい