赤ちゃんの頭囲の平均は?正しい測り方・大きいor小さいと問題?
赤ちゃんの頭囲の平均は、脳の成長に関わるため、気になりますよね。
赤ちゃんは、出生後~1歳までに、身長は約1.5倍、体重は約3倍になります。
それに比べて、頭囲の成長は、約1.35倍です。あまり急に大きくはならないんですね。
頭囲は、身長・体重に比べて変化があまりないのです。
さらに、頭囲の測り方は、誤差が大きいと言われています。
赤ちゃんが動いて上手く測れないことや、測り方が多少ズレていたりすることがあるためです。
ですが、頭囲は脳の成長を見る尺度として、しっかりチェックしていきたいですよね。
そこで、赤ちゃんの頭囲の平均、正しい頭囲の測り方、大きい・小さい場合は問題か、ご紹介します。
赤ちゃんの頭囲の平均は?
赤ちゃんの頭囲の平均は次のとおりです。
頭囲(cm) | 男の子頭囲(cm) | 女の子頭囲(cm) |
---|---|---|
出生時 | 33.5 | 33.0 |
0歳1ヶ月 | 38.0 | 37.0 |
0歳2ヶ月 | 39.9 | 38.9 |
0歳3ヶ月 | 41.4 | 40.2 |
0歳4ヶ月 | 42.3 | 41.2 |
0歳5ヶ月 | 43.0 | 41.9 |
0歳6ヶ月 | 43.6 | 42.4 |
0歳7ヶ月 | 44.2 | 43.0 |
0歳8ヶ月 | 44.6 | 43.5 |
0歳9ヶ月 | 45.1 | 43.9 |
0歳10ヶ月 | 45.5 | 44.3 |
0歳11ヶ月 | 45.9 | 44.7 |
1歳0ヶ月 | 46.2 | 45.1 |
頭囲は、生まれてから生後1ヶ月までが一番急成長します。
0歳1ヶ月以降は、どんどん大きくなっていきます。
女の子の頭囲は、男の子の頭囲より約1cmほど小さいですが、成長の仕方はほぼ同じです。
1歳までに約40%ほど頭囲は大きくなっていきます。
正しい頭囲の測り方は?
赤ちゃんの頭囲の測り方は、後頭部の膨らんだところから、眉の上のおでこの部分をぐるっとメジャーで回して測定します。
赤ちゃんは寝かせたまま、頭を軽く持ち上げてメジャーを後頭部に回して、おでこの方にぐるっと一周するようにします。
正確な測り方は、おでこの中央の眉と眉の中間点でメジャーを合わせます。「眉の上」にメジャーがあるようにします。
さらに、赤ちゃんが立ったと仮定して、メジャーが地面と水平になるようにするのがポイントです。
測り方はハチマキを巻くのと似ていますが、ハチマキはおでこの上側と後頭部を巻くので、地面と水平になりません。頭囲を計測する時は、地面と水平になるように測るようにします。
頭囲が大きいと問題?
頭囲が大きい原因は、遺伝性・発育が良い(巨大児)・水頭症などの病気、が考えられます。
遺伝性・発育が良いために頭囲が大きい場合は、赤ちゃんの身長・体重との比較により判断します。
水頭症などの病気では、何かしらの原因で脳が大きくなることで頭囲が大きくなります。
頭囲が大きくなる病気は、水頭症(すいとうしょう)、脳腫瘍が代表的です。
「水頭症」は、脳にたまる脳髄液(のう・ずいえき)がうまく循環しないことで、脳髄液が脳全体にたまることで頭囲が大きくなります。
水頭症は脳髄液が脳から上手く排出されず、脳圧が高くなります。そのため、脳髄液を抜く手術(シャント法)をする必要があります。
脳腫瘍の場合は、脳の腫瘍が大きくなることで脳が膨らんでしまうことがあります。
頭囲の測り方は、誤差があるため、平均より少し大きいからといって、すぐに慌てることはないです。
赤ちゃんの成長とともに、問題がなくなることもあるので、あまり心配しないようにしてくださいね。
頭囲が大きい場合は、担当医と相談の上、対処を決めて頂きたいです。
頭囲が小さいと問題?
頭囲が小さい原因は、遺伝性・発育・小頭症などの病気の可能性があります。
遺伝性・発育については、身長・体重と比較して、頭囲が小さいか判断します。
「小頭症」は、先天性と後天性のものがあります。
先天性の小頭症は、染色体異常・子宮内感染などが原因で、頭蓋骨が正常な大きさにならないことです。残念ながら先天性の小頭症は治療が難しいとされています。
後天性の小頭症は、成長時に頭蓋骨の成長が止まってしまうことや、脳の成長が止まってしまい、頭が小さいままで成長してしまうものがあります。
頭囲が大きいケースも同様ですが、頭囲の測り方は誤差があるため、頭囲が平均より小さいからといって、すぐ慌てる必要はありません。
担当の先生と、身体全体の成長と合わせて見ていくことが大事です。
まとめ
- 赤ちゃんの頭囲の平均は、男の子は33.5cm~、女の子は33.0cm~。
- 頭囲の測り方は、後頭部の膨らんだところと、眉の上をメジャーで計測する。
- 頭囲が平均より大きい・小さい時は、身長・体重と比較してどうか判断する。