子供の視力の平均は?治る・治らない近視の違い・予防する方法
最近、子供の近視が進んでおり、メガネ・コンタクトに頼る子供が増えています。
携帯ゲーム機、スマホ、タブレットなどで近いところに
強いブルーライトが当たるため、これまで読書や勉強で近視になる子供が
より強い近視になりやすくなっています。
子供の近視には、一時的な近視で、治る近視と治らない・治りづらい近視の2種類があります。
子供の時に近視になると、大人になってもずっと近視のままになってしまうため、子供の目の検査は定期的に行って頂きたいです。
ここでは、子供の近視の種類と予防の方法などをご紹介します。
子供の視力の平均は?
子供の視力の平均は、全国の幼稚園・小学生の視力のデータが、厚生労働省の学校保健統計調査で発表されています。
ただ、厚労省のデータでは、詳細な平均の視力データはなく、視力が0.3未満、0.3~0.7、0.7~1.0の割合が分かります。(下表)
このグラフから分かることは、0.3未満の視力の子供が7歳から急激に増えていることです。
また、同時に視力が良い0.7~1.0までの子供が年齢とともに減っていることも特徴です。
子供の視力は、眼球が成長していく過程で、不安定なこともあります。
ストレスが原因となって、視力低下をしたり、目の大きさが大人より小さいため、眼の焦点が合いづらい時期もあります。
子供の視力は、8歳ごろに大人の眼と同じくらいの大きさになり、大人と同じ近視と近視になりやすくなります。
子供の視力 治る・治らない近視の違いとは?
子供の近視には、仮性近視と軸性近視の2種類があります。
眼は、レンズにあたる「水晶体」を「毛様体筋」という筋肉を使って映像を眼に映し出します。
近視は、毛様体筋を使っても水晶体のレンズの焦点が合わなくなり、遠くが見えづらくなる状態です。
- 仮性近視
仮性近視は、一時的に近視と同じようになる症状で、点眼薬などで改善ができます。
仮性近視とは、近くを見過ぎることなどで、毛様体筋が凝り固まることで、眼のピントが合いづらく、遠くが見えないようになります。
一見、近視と同じように見えますが、毛様体筋のコリが解消されると、近視のような状態は改善されます。
毛様体筋が凝った状態で固まると、そのまま近視になってしまいますので、仮性近視は早めに視力を回復をしてください。
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- 軸性近視
軸性近視は、本当の近視で、大人と同じ治りづらい近視です。
軸性近視は、眼のスクリーンである網膜の手前で焦点を結んでしまうため、近視の状態になります。
子供の時期は、6歳までは眼球が小さいため、遠視気味になりますが、眼球の大きさが大人と同じようになると、近視になる子供が増え始めます。
それが、小学校3年生・8歳くらいになると急に近視になる子供が増える原因です。
子供の近視の予防法は?
子供の近視の予防法は、毛様体筋を動かすことで、視力は回復します。
毛様体筋が凝り固まると、仮性近視から本当の近視になることもあり、毛様体筋を意識して動かすことを心がけます。
具体的には、
- 遠くを見る
- スポーツ、運動をして眼を使う
- 勉強、読書する時は良い姿勢でする
- 本を読むのは1時間を目処に、10分間程度休ませる
- 定期的にかかりつけの眼科医で視力検査をする
などです。
近視を改善するには、オーソドックスですが、近くを見過ぎたり、ブルーライトが強いゲーム機・スマホなどを長時間見ないことです。
また、眼の矯正で、小学生にコンタクトレンズはあまりオススメできません。
コンタクトレンズは、目の負担が大きく、取り扱いも小学生では衛生面など危険性もあるので、できたらメガネで過ごす方がいいです。
ただし、コンタクトレンズは、バレエなどスポーツで一時的に使うのに適しているので、ご両親の管理のもとで使うようにすれば便利です。
まとめ
- 子供の視力は、7歳から0.3以下の子供が急激に増える傾向にある
- 子供の近視は、仮性近視と軸性近視の2種類がある
- 仮性近視は点眼薬などで治りやすいが、軸性近視は治りづらいので注意が必要