血管年齢を測定する方法・意味は?CAVI・ABIで分かることは

血管年齢 測定

最近になり30代~40代の若い方でも血管年齢が高くなることで、動脈硬化が進み脳梗塞などの病気を発症することが多いです。

芸能人の方でも突然、脳梗塞などになって入院するニュースが聞かれますよね。

これは、血管年齢が高くなる「血管の老化」が原因しています。

血管の老化は、普通に生活していると分からないので、脳梗塞や心筋梗塞といった病気が突然に発症するのが恐ろしいのです。

血管の年齢が高くなると血管が硬くなり血管の収縮・拡張に耐えられなくなったり、血液の流れが悪くなり血液をせき止める「血栓」が出来やすくなります。

血管が硬くなると硬くなった場所により脳や心臓などに負担がかかり、脳梗塞・心筋梗塞といった病気になります。

ただ、血管の老化は、老化しても食生活や運動などをすることで若返ることができます。

そのため、血管年齢が実年齢より高いからといって、諦める必要はなく、食生活などを改善することで若くなることが出来ます。

また、逆に血管年齢が実年齢より若いからといって安心していると、知らない間に血管年齢が高くなることもあるので、定期的に血管年齢をチェックすることが大切です。

現在は、血管年齢を簡単に調べる機器があり、指1本を入れて5分程度で終わる検査も登場しています。

定期的に簡単にできる血管年齢の検査をして、血管の病気にならないよう予防することが大切です。

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血管年齢を測定する方法は?

血管年齢を測定する方法として「加速度脈波計」という検査装置を使うとすぐに分かります。

血管の年齢を測定する仕方は簡単です。

人差し指を1本加速度脈波計に入れて、5分ほど脈拍を取れば、その場ですぐに血管年齢が分かります。

加速度脈波計は、心臓から送られた血液が指先に到達するまでの時間と指先から心臓に戻っていくまでの時間などを測定して、血液の流れやすさをチェックすることで、血管年齢を算出します。

測定結果の血管年齢は、実年齢±10歳に収まるなら正常、実年齢±11歳~19歳なら生活習慣病の疑いがあり、実年齢±20歳を超えると、動脈硬化がかなり進んでいる危険性があるといえます。

加速度脈波計では血管年齢を算出するに当たり、血液の送るスピードを記録した波形がでてきます。その波形を見ることでさらに詳しい状況が分かります。

<加速度脈波計の波形と血管年齢の関係>

  • 若い血管年齢の波形(30歳相当)

    加速度脈波計の波形は、a,b,c,d,eという5つの波からできています。

    血管年齢 30代

    波形で意味がある、見ていただきたいのはb,dの傾きです。

    a~bは、心臓が収縮して血液が全身に流れ出してから指先の末端の血管に到達するまでの伸びを表しています。

    bは値が低いほど血管が柔らかい状態を表しています。

    dは全身の血管の状態を表していて、全身の末端の血管から反射して戻ってきた伸びを表します。

    dは高いほうが全身の血管が柔らかく若い状態を表します。

    b→dが右上になっていると、若い柔軟な血管であることが言えます。

    d,eの高さはそれだけでは意味はないもので、a~eまでの波を全体的にみて血管年齢を判断しています。

  • やや高い血管年齢の波形(50歳相当)

    加齢とともに動脈硬化が進むと、血液がドロドロになったり血管の内側の壁にコレステロールが張り付いて血液が流れにくくなります。

    血管年齢 50代

    動脈硬化が進むと、dの全身の血管を表す値が低くなってきます。血液が全身の末端の血管まで行って帰ってくるまでの波が弱くなるんですね。

    そのため、b→dが水平になってきていると、血管年齢がやや高く動脈硬化が進んでいる状態です。

    この状態は早めに動脈硬化の予防して、血管年齢を若くするようにして頂きたいです。

  • 高い血管年齢の波形(70歳相当)

    動脈硬化がさらに進むと、全身の血管の状態が悪くなります。

    動脈硬化が進んだ血管は、しなやかさがなく硬い状態になり血管の収縮に耐えられなくなってきます。

    血栓が出来て脳の血管に詰まってしまうと脳梗塞になり、血管が破れると脳出血になります。

    血管年齢 70代

    b→dが右肩下がりになると、血管年齢がかなり高く、動脈硬化はかなり進んでいる状態です。

    この状態は医師と相談して動脈硬化を改善することや、既往症があれば治療をするようにして頂きたいです。

血管年齢の意味とは?

血管年齢は、加速度脈波計により簡易的に求めた「血管の老化状態」を数値化したものです。

心臓から血液が流れ出てから末端血管に到達するまでの時間、末端血管に到達してから戻ってくる反射波の波形により血管年齢を割り出しています。

具体的には次の計算式で血管年齢を算出しています。

血管年齢=(b÷a)-(c÷a)-(d÷a)-(e÷a)

加速度脈波計で測定した血管年齢は、あくまで参考値です。動脈硬化の状況は血液検査・頸動脈エコーなどで何が原因で血管年齢が高い・動脈硬化が進んでいるのかを調べてから治療を行うことになります。

血管年齢は、加速度脈波計以外にも、ABI、CAVIという機器でも測定ができます。

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血管年齢の測定 CAVI・ABIとは?

血管年齢を調べる方法は、加速度脈波計以外に動脈の固さを調べるCAVI(キャビィ)と下半身の動脈の狭さと詰まり具合を調べるABIがあります。

CAVIとABIは同時に測定することが多いです。両腕・足首に測定器を付けて、心電図を測るときのように仰向けになり測定します。

  • CAVI(キャビィ・心臓足首血管指数)

    CAVIは動脈の固さを調べることができます。

    動脈が硬くなっていると血液が流れにくくなるため脈の波は早く伝わります。
    動脈が柔らかいと血液は流れやすく、血管もゴムのように柔らかいため脈の波はゆっくりと伝わります。

    CAVIでは動脈の脈波を調べることで、動脈の固さを調べることができます。

    CAVIの基準値の目安: CAVI<8.00

  • ABI(足関節上腕血圧比)

    ABIは、下半身の動脈の狭さ・詰まり具合を調べることが出来ます。

    ABIは、両腕の血圧と足首の血圧の比率を計算して算出します。

    ABIの基準値の目安:ABI<0.90

    両腕の心臓に近い部分の血圧と足首の心臓に遠い血圧を比べることで、動脈の状態が分かります。

    腕の血圧より足首の血圧が高いと心臓から足首に行くまでの血管に狭窄(きょうさく・狭いこと)、詰まりを測定します。

血管年齢を若くするには?

血管年齢が高い場合、一時的に高いケースと、病気・体質で高くケースがあります。

一時的に血管年齢が高い時は、ストレス・寝不足といった体調不良が原因で一過性のものです。血管年齢が高くなっている原因がなくなれば元に戻ります。

病気・体質で血管年齢が高くなっているときは、高血圧・糖尿病・高脂血症などの病気が関わってくることが多く、それぞれの病気に応じた対策が必要です。

特に、糖尿病・高血圧は他の成人病との合併症になりやすいので、注意が必要です。

いずれにしても血管年齢が高めに出たら、原因を特定するために血液検査や超音波エコーなどの精密検査をすることが大切です。

まとめ

  • 血管年齢は加速度脈波計を使えば、5分程度で簡単に調べることが出来る
  • 血管年齢は動脈硬化の進み具合を示していて、実年齢より20歳以上高ければ早めに対策する
  • 血管年齢を若くすることができるので、動脈硬化の原因を調べて対策するとよい
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