胃腸に良い食べ物は?胃炎・下痢で負担が少ない食品・悪いのはどれ
胃炎や風邪・下痢で胃腸が弱っている時に胃腸に負担が少ない食べ物をご存知ですか?
胃腸が弱い状態で、知らずに胃腸に負担がかかる食品を取るとかえって悪化してしまうことがありますよね。
意外と胃腸に負担が少ない食べ物は作る手間がかかったり、体が弱っている時に1人だと何を食べていいのか分からなかったりします。
最近は、コンビニやスーパーに行っても手が込んだ食品が多くて、お腹を冷やしたり、消化が悪そうな食品が多かったりします。
そこで、胃腸が弱っている時に胃の負担が少なく簡単に食べられる食品、食事をご紹介します。
胃腸が弱っているときは、栄養もしっかりとって体調の回復ができるようにして頂きたいです。
胃腸に良い食べ物は?胃炎・下痢で負担が少ない食品は
胃腸に良い食べ物は、消化が良い・体を冷やさない・便が硬くならない、ことがポイントです。
サラダ・そば、などは体に良さそうですが、食物繊維が多く胃腸に負担をかけるので食べ過ぎには気を付けたいところです。
<胃腸にやさしい食べ物>
- 胃腸への負担:★☆☆(かなり消化が良い)
胃が弱っているときは、消化がよい食べ物を厳選して食べることが大事です。
胃の消化時間がかかるとそれだけ胃酸が出て胃が動き、胃に負担がかかることなります。また脂っぽいものは胃もたれを起こすことがあるので、油が多い食品は避けたほうがいいです。
胃炎や下痢、風邪などで胃に負担をかけたくない時は、温かいおかゆ・うどんがおすすめです。
<主食>
- おかゆ、リゾット
- うどん
- そうめん
- 食パン(耳の部分は除く)
<おかず>
- たまご(高栄養価のタンパク質)
- 豆腐(冷たいと冷えるので注意)
- 豆乳
- ヨーグルト(冷たいと冷えるので注意)
- 牛乳(温めて少量を飲む、乳製品が苦手な方はやめる)
- チーズ(乳製品が苦手な方はやめる)
おかゆ・うどんに入れるとよい食材
- お麩(おふ)(植物性蛋白質豊富、消化によい)
- はんぺん(練り物は消化が良いタンパク質、塩分に注意)
- 青じそ(鉄分、カルシウム、βカロチンが豊富)
- バジル、ミント(胸焼けに効果的)
- レバーペースト(貧血の方は鉄分の補給)
胃炎、下痢、風邪が治まってきたら、消化が良くて栄養価が高いものを食べるようにします。
おかゆなどが食べられるようになってきたら、少量でも栄養が取れる食品を食べると体調不良の改善につながります。
いきなり消化の悪いものを食べてしまうと、再度胃に負担がかかり、胃炎などが再発するので注意が必要です。
<主食>
- ご飯(水を少し多めで柔らかめに炊く)
- パスタ(茹でて柔らかくする)
- うどん
- 煮込みそば
- パン類(固いところを除く)
<野菜>
- キャベツ(ビタミンUが豊富、茹でると消化良い)
- にんじん(βカロチンが豊富、茹でると消化良い)
- だいこん(おろし・煮るとよい)
- ほうれん草(葉先を使って茹でるとよい)
<おかず>
- 鶏のささ身(肉類でも消化吸収がよい)
- 鶏むね肉(皮をとって食べる・高タンパク・低脂肪)
- レバー(鉄分、ビタミンB12が取れる)
- たら、タイなど白身魚(魚では白身魚が消化がよく栄養が豊富)
- 絹ごし豆腐(豆腐の中でも消化が良い、高タンパク質)
<フルーツ>
- バナナ
- りんご(すり潰すとよい)
- 桃
- メロン
胃腸の調子が良くなってきても油断は禁物です。
胃腸の調子が良くなってから消化の悪いものや刺激物を食べると、また胃炎などが再発して悪循環になることがあります。
しばらくは、消化の良い食べ物を食べて、完全に胃腸の調子が良くなるまでガマンして過ごしましょう^^
<主食>
- ご飯(柔らかめ)
- パスタ(柔らかめ)
- うどん
- パン類(固いところを除く)
<野菜>
- 白菜(煮ると消化に良い)
- トマト(皮を向いて常温で)
- ブロッコリー(茹でて柔らかくする)
- 小松菜(ほうれん草より固いのでよく加熱する)
- ピーマン、パプリカ(茹でる、ビタミンCが多い)
<おかず>
- 鶏もも肉、豚もも肉(脂身は取ること)
- 青魚(EPAで胃の炎症を改善する効果がある)
- シャケ(EPAで胃の炎症を改善、塩分に注意)
- 納豆(少し消化に時間がかかるが高栄養価)
胃腸に悪い消化の悪い食べ物は?
見た目と違って意外と消化の悪い食べ物がありますので、胃腸が弱っているときは注意が必要です。
脂があるもの、食物繊維が多いものは消化が悪い傾向があります。
また辛いものなど胃腸に刺激がある食品も避けたほうが良いです。
- 消化が悪い主食・ご飯類
- 玄米
- 麺類(かん水が入っていると消化が悪くなります)
- もち米(お餅は便を固くします)
- 消化が悪い魚・肉類
- イカ
- タコ
- 牛肉、豚肉バラ肉の脂身
- ベーコン
- 刺身(消化は悪く無いですが、食あたりに注意です)
- 油揚げ、厚揚げ(脂が胃に負担をかけます)
- 消化が悪い野菜類
- ごぼう
- たけのこ
- れんこん
- ニラ
- カボチャ
- きのこ類
- さつまいも
- コンニャク
- 海藻 類
- 消化が悪い果物 類
食物繊維が多い果物も注意が必要です。冷たくして食べるとお腹の調子を悪くするので、冷やさないようにします。
- パイナップル
- カキ
- ドライフルーツ
- コーヒー(胃に刺激)
- 炭酸ドリンク
- ナッツ類(繊維が多く、消化に悪い)
食物繊維が特に多い野菜は、胃に負担をかけます。
サラダで食べるより、蒸したり煮たりして柔らかくして食べると消化がよくなります。
アイスやデザートなどによく付いているミントの葉ですが、実は胃の消化を助けてくれるハーブの1つです。
ミントには、抗蠕動(こう・ぜんどう)作用があり胃の動きを止める作用があります。
胃カメラの内視鏡検査で、胃が動かないようにする薬の代わりにペパーミントオイルを使おうという取り組みも注目されています。
ミントは食べ過ぎ・胸焼け時に2,3枚噛んでみると、胃がスッキリするようになります。
ミントの葉を噛んだり、ヨーグルトに入れて食べても美味しいですね。
水にミントを入れた「ミント水」にしても効果的です。
胃腸が弱っている時に取りたい胃を元気にする栄養素は?
胃腸が弱っている時には、食事が取れないため栄養が不足します。
栄養が不足すると体が弱り、胃腸も弱ってしまい、すぐに回復しづらくなることがあります。
そのため、少ない量の食べ物で栄養を沢山とり、胃腸の炎症・荒れを抑えていきたいです。
慢性的に胃炎になりやすい方は、胃に負担がかからないよう普段から胃炎を抑える食品を取っていただきたいです。
そこで、胃に負担がかからないで、胃腸の炎症を抑える栄養素を持つ食品をご紹介します。
- EPA(エイコサペンタエン酸)を含む食品
EPAは、青魚に多く含まれる栄養成分で、胃の炎症を抑えて、荒れた胃を正常化します。
胃腸の調子が悪い時は、青魚より白身魚の方が消化に良いですが、回復してきたら胃腸が悪くなるのを防止・予防するためにもEPAを含む青魚がおすすめです。
EPAは刺身で食べるのが一番吸収できますが、刺身は食中毒になる可能性もあるので火を通したものを食べるほうがよいです。
<EPAを多く含む食品>
- さんま
- サバ(シメ鯖は消化悪いので注意)
- はまち
- さんま
- カテキン
日本茶・緑茶に含まれるカテキンは、強い抗酸化力があります。
抗酸化力は炎症を抑える効果があり、弱った胃腸をサポートしてくれます。
食後などは、カテキンを含む温かい緑茶を飲むようにするとよいです。
- セレン
ミネラルの1つである「セレン」にも強い抗酸化力があります。
セレンを含む食品を取ることで、胃腸の炎症を抑える働きがあります。
<セレンを多く含む食品>
- いわし
- 卵
- 貝類
- 玉ねぎ
胃腸に負担をかけずに、栄養を取りたいときは、マルチビタミンなどの栄養を含むサプリメントもよいです。
サプリメントは胃腸に負担をかけずに栄養をしっかり取ることが出来て便利です。
ただ、胃腸の機能を正常化するには食べ物を食べて、胃腸を少しずつ動かすことも大事です。
胃腸を少しずつ動かして徐々に健康な胃腸の状態にするリハビリも大事です。
まとめ
- 胃腸に負担をかけない良い食品は、食物繊維が少なく脂がすくないおかゆ、うどん等の食品
- 胃腸の負担をかける悪い食品は、食物繊維が多く脂が多い、刺激がある食品が多い
- 胃の炎症を抑える栄養素は、EPA、カテキン、セレンがあり繰り返す胃炎などに効果的