ふくらはぎに青い毛細血管が透けて見えたら危険?簡単な解消法とは

ふくらはぎの毛細血管
ふくらはぎに青い毛細血管が透けて見えるのを発見すると、え?なんだコレ!ってなりますよね。

こんなのいつ出来たっけ?という方が多いかと思います。

実は、40代~女性の約半分の方が、ふくらはぎに毛細血管がすけて見えるようになると言われています。

毛細血管が浮き出て見えるのは、男女比が約1:2で、女性に多いです。

この青い血管は、「静脈(じょうみゃく)」で、心臓から送った血液が、足から心臓に戻る時の血管なんですね。

青い血管は、足から心臓に戻る時の血流が悪くなっていることで、ふくらはぎ・膝の裏・太ももに青い毛細血管が透けて見えてくるのです。

デスクワークなどで座りっぱなしで、運動していない方に多いとされます。また、逆に立ちっぱなしで足を動かさない方にも多いです。

ふくらはぎに毛細血管が浮き出たままでも大丈夫?と心配になるかもしれません。

そこで、ふくらはぎに青い毛細血管が透けて見える原因と解消法についてご紹介します。

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ふくらはぎに青い毛細血管が透けて見えたら危険?

ふくらはぎに青い毛細血管がすけて見えるのは「下肢静脈瘤(かし・じょうみゃく・りゅう」という病気の可能性があります。

下肢静脈瘤は、そのまま放っておくと、青い毛細血管が太くなっていき、デコボコと血管が浮き出てきます。

足の見た目があまり良くないため、下肢静脈瘤が進行する前に早めに対処することが大事です。

ですので、ふくらはぎの青い毛細血管が見えるのは、下肢静脈瘤かどうか判断する必要があります。

<ふくらはぎに毛細血管が透けて見える!危険度チェック>

次の症状・状態に当てはまる場合は、「下肢静脈瘤」の可能性が高いです。

【生活習慣】

  • 1日中座りっぱなしである
  • 1日中立ちっぱなしである
  • あまり運動はしない、歩かない
  • 妊娠後期~出産後である
  • 肥満(脂質異常)である
  • 家族にふくらはぎ・太ももなどに血管が浮き出る方がいる

【足の症状】

  • 足がだるい、重く感じる
  • 足をつることが多い
  • 血管がデコボコしてきた
  • 足がピリピリ痛い
  • ふくらはぎの皮膚が固くなってきた

もし、2点以上当てはまる場合は「下肢静脈瘤」の可能性があります。

また、当てはまらない場合でも症状が悪化してきたら、下肢静脈瘤の可能性があります。

下肢静脈瘤なら何科に行けばいい?

下肢静脈瘤は、「血管外科」に行くとよいです。

下肢静脈瘤の治療実績がある病院・クリニックがオススメです。

静脈を扱う専門医がベストで、経験がない皮膚科・形成外科に行くと、スムーズな治療ができない可能性があります。

下肢静脈瘤の治療方法は、ここ近年で技術進歩が行われています。

ですので最新の治療である「血管内レーザー治療」「皮膚照射レーザー治療」を扱っているクリニックがいいですね。

下肢静脈瘤・血管外科の専門医で、最新機器がそろっていると、早い診断・適切な治療ができます。

ふくらはぎの毛細血管が透けて見える原因は?

ふくらはぎの毛細血管がすけて見える原因は、静脈の血液の流れが悪くなるためです。

血液は心臓から全身に送り出されます。血液は酸素・栄養を手・足・脳など身体中の細胞に渡して、心臓にまた戻ってきます。

このとき、足先に血液が届いたあと、心臓に戻す時に重力がかかるため、全ての血液が心臓に戻らないことがあります。

特に立っている時は、血液を真上に持ち上げないといけないので、かなり力が必要になるんですね。

体重60Kgの人だと、1分間に約5リットルが、体中に循環して戻ってくるとされます。

血液が心臓に戻る静脈の血流は、毛細血管などの血流が合わさってくるため、1秒間で1.2cm進むくらいの遅い速度になります。

ですので、足にある静脈は、血流が滞りやすいのです。(太もも・ふくらはぎ等がむくみやすいのもそのためです)

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放置したら危険?

そこで、気になるのが、ふくらはぎの毛細血管が透けて見える状態はそのままにしておいてよいか?です。

足の血管がデコボコになって盛り上がっているようでなければ、あわてる必要はないです

ただ、クモの巣・網の目のような毛細血管がすけて見える状態を放置すると、悪化することがあります。

何が悪化するのか?

と言いますと、足の静脈にある「逆流防止弁」が壊れてしまうのが問題になります。

「逆流防止弁」というのは、足先から心臓に流す血流が戻らないようにしてくれるものです。

血液が足先から心臓に戻るには、重力に逆らって流れます。長い足を足先からふくらはぎ~太もも~に渡って血液が流れるには「逆流防止弁」がないと、血液が逆流して大変なことになるんです。

ですが、静脈の血流があまりに悪いと、逆流防止弁が壊れてしまうんですね。

すると、足の血液が逆流しやすくなるのです。

血液が逆流すると、足に血液がたまっていきます。血液は血漿(けっしょう)・水分などで出来ていて、足に血液がたまると、水分が血管の外に漏れ出してきます。

すると「足のむくみ」「足のだるさ・重さ」を感じるようになります。

さらに血液の流れが悪くなると、血管がふくらんできます。これが、ふとももに透けて見える毛細血管です。

もっと悪化すると、血管が太くなっていき、皮膚から飛び出してきます。これが、下肢静脈瘤の症例である「デコボコした血管」になります。

デコボコした血管が足に出来ると潰瘍(かいよう・皮膚の深いところの組織が壊れる)、色素沈着など見た目が良くなくなります。

さらに潰瘍から細菌感染、静脈に血栓(血のかたまり)ができて、発熱・強い痛みになることがあります。

血管がデコボコして浮き出てくるまで、ジワジワと進行していいきます。ですので、太もも・ふくらんでに透けて見える毛細血管があれば、早めに対処しておきたいです。

ふくらはぎに透けて見える毛細血管の改善法とは?

ふくらはぎに透けて見える毛細血管を消す方法・改善方法は、次のとおりです。

自宅などで手軽にできるので、やってみてくださいね。

  • ふくらはぎを動かす運動をする

    足の血流を良くするには、「ふくらはぎにある筋肉を動かすこと」が重要です。

    ふくらはぎにある筋肉を動かすと、筋肉の中央を通っている血管が収縮して血流が良くなります。ミルキングアクションといいます。

    ふくらはぎを動かす運動のは、ウォーキング、青竹踏み、かかと上げ下げ、などがいいですね。

    <「かかと上げ下げ」のやり方>

    1.イスに座る
    2.足の裏全体を地面に付ける
    3.つま先を地面につけて、かかとを上げたまま3秒間キープ
    4.足を戻す
    5.かかとを地面につけて、つま先を上にあげたまま3秒キープ

    2~5を1日10回続ける。

  • 弾性ストッキングを履く

    弾性ストッキングを履くと、逆流防止弁を正常化することができます。

    パンストタイプ、ストッキングタイプ、ハイソックスタイプなどがあります。

    弾性ストッキングは履くのが大変ですが、足のむくみ・だるさがヒドイ方にはオススメです。

  • 食事・水分補給を見直す

    血流が悪くなっている時は、体内の水分が適切でないことがあります。

    水の飲み過ぎ、水分不足にならないよう1日約1.5リットルくらいをこまめに飲むといいです。

    コーヒーやお茶だけを飲んでいる場合は、利尿作用で水分不足になっている可能性があります。

    水分不足のときは、お茶ではなく、ミネラルウォーターなどを飲むといいですね。

    食事も体が冷えないよう、体が温まる食事がいいです。

ふくらはぎの血管が透けて見える、浮き出てくる解消・対策は、毎日の生活で足を動かす、食事・水分の調整することで出来ます。

血管がデコボコしてきたり、透けて見える血管が濃くなってきた時や、心配な時は病院で診断してくださいね。

まとめ

  • ふくらはぎに青い毛細血管が透けて見えるのは、足の静脈の血流が悪いのが原因
  • ふくらはぎの血管が太くデコボコに浮き出てきたら下肢静脈瘤の可能性がある
  • 足の静脈の血流改善は、ふくらはぎを動かす運動をする、弾性ストッキングを履く、食事・水分補給を見直す

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