半身浴は意味ない?本当に代謝改善・冷え解消・疲労回復するには
半身浴というと、美容・健康によいとされていましたが、
最近になって、半身浴は効果がない・危険性も指摘されています。
半身浴をすると、やせる・ダイエット効果、冷え性改善、リラックス効果、代謝がよくなる、デトックス効果があると人気がありました。
ですが、半身浴は、目的に応じて、室温・お風呂の温度など、しっかりとやらないと、効果がないばかりでなく、健康にもよくないのです。
そこで、半身浴で効果があるもの・効果がないもの、美容によいお風呂の入り方をご紹介します。
半身浴は意味ない?
半身浴は、ぬるめのお湯に1時間~2時間使って、
美肌効果・デトックス効果・ダイエット効果があると言われていました。
半身浴は、元々は、高血圧の方のための入浴方法で、
高血圧の方がお風呂で倒れてしまうことを防ぐために有名になりました。
半身浴は急激に血圧を上げないために、お湯を半分にして
長時間つかることが、なぜか、お風呂好きな女性に人気になったようです。
そのため、半身浴で、美肌効果や、デトックス・ダイエット効果はほんとどないです。
ですが、リラック効果や、睡眠に良い効果もあります。
そこで、半身浴が良い点・悪い点を、まとめてみますね。
<半身浴で意味なし・勘違いしていること>
- 代謝を良くする・ダイエット効果→効果あまりない
半身浴で、代謝が良くなることを目的とするなら、あまり効率が良くないです。
半身浴で血行を良くして、代謝を高めると言われていますが、効果は一時的です。
代謝を良くするなら、軽い運動(ウォーキングなど)をするか、シッカリ睡眠を取るほうが大事です。
お湯に長くつかっていると、皮膚にある潤い成分のセラミドが、お湯に溶け出して、かえって肌の乾燥をさせるので、注意です。
お肌の質を高めるなら、睡眠を多く取り、ターンオーバーを促進させたほうが効果が高いです。
- 冷え性を改善する→むしろ悪化する可能性あり
冷え性の改善は、半身浴は逆効果です。
冷え性を改善するなら、全身浴で、肩までつかって温まった方が体が温まりやすいです。
低い温度で長時間いても、お風呂から出たら、またすぐに冷えてしまいます。
体の芯まであたたまるには、全身浴をおすすめします。
- 毛穴をキレイにする→ならない・肌に悪い
半身浴をすると、毛穴が開いて、毛穴をキレイしてくれると思いがちです。
ですが、お風呂でかく汗がでる毛穴と、皮脂がでる毛穴は別物です。
そのため、長時間、じっとり汗をかいても、皮脂の毛穴の汚れはキレイになりません。
半身浴で出てくる汗には、毛穴の汚れ・皮脂・体内の毒素と言われているものはなく、ほとんど排出されないです。
しかも、繰り返し半身浴をしていると、汗をかきやすい体質になってしまいます。
すると、夏などになると、少し高い温度になると、すぐ汗をかきやすくなり、汗ジミ・あせもが出やすくなります。
汗をかきやすくなると、体の水分が不足しがちな体質になるので、注意が必要です。
- 疲労回復をする→あまり効果なし
半身浴で疲労回復するよりも、全身浴で、体を温めたほうが疲労回復します。
疲れにくい体にするには、お風呂の温度は40度、肩までつかって約10分~20分くらいがちょうどいいです。
(高血圧などの方は、温度・時間を短くしてください。)体温を2度くらい上昇させ、その後、ゆっくりと体温を下げていきます。
夏場は、暑いのでクーラー・扇風機に当たりたくなりますが、そこはガマンして、自然に体温を下げます。
すると、ヒートショックプロテインという物質が発生して、傷んだ細胞を修復したり・免疫力が上がります。
夏バテなど疲れがたまった時は、全身浴で体を回復してみてくださいね。
半身浴はお肌の乾燥を促進しやすいので、あまり長時間は注意したいですね。
半身浴で効果がある点は?
半身浴で良くない・誤解された点を紹介しましたが、半身浴をすると良い点もあります。
<半身浴で効果がある良い点>
- リラックス効果
半身浴は適度に行うと、副交感神経を高めて、リラックス効果があります。
半身浴が好きな方は、36度~39度のお湯でゆっくりバスタイムを楽しむのもよいです。
ただ、あまり長く使っていると、お肌の保湿成分であるセラミドがお湯に溶け出して、お肌の乾燥がしやすくなるので注意です。
半身浴が苦手な方は、リラックス効果を高めるには、眠る約1時間前に全身浴をして、体温を下げながら、ぐっすり眠るのが効果的です。
- 質の良い睡眠がとれる
半身浴をすると、リラックス効果が高まるので、その後の睡眠の質がよくなります。
睡眠は、お肌のターンオーバーを促進する美容効果、疲労回復があるので、できるだけ睡眠時間を大切にして頂きたいです。
日中につかれた体を蘇らせて、エネルギーを充填するのが、睡眠ですので、半身浴はあまり長めにせず、その分を睡眠に当てたほうが健康・美容によいです。
美容・健康によい入浴法・入浴剤
美容・健康によい入浴法は、体温を温めて、質の良い睡眠をとるようにすることです。
睡眠ほど、美容効果、健康によいものはないので、睡眠をしっかりとっていただけると、お肌の調子や体調もよくなります。
入浴は、寝る前の1時間前くらいがちょうどいいです。
お湯の温度は、39-40度前後(熱いなら低めにしてください)で、入浴時間は10分-20分。
血圧が上がる方は、もう少し短めにしてください。
疲労回復には、炭酸ガスの入浴剤も入れると、血行がよくなり、血管も柔らかくなります
特に、炭酸ガスの入浴剤は、お湯に溶けた炭酸が、お肌を通じて、血管に入り、代謝が良くなります。
温かい温度により血流が良くなり、血管も柔らかくなります。
入浴剤の色やニオイも、好きなものを選ぶと、リラックス効果も生まれるので、良い眠りに繋がります。
まとめ
- 半身浴で美肌・ダイエット・冷え性改善の効果はほとんどない
- 半身浴をするなら、リラックス効果を目的にする
- 半身浴より、全身浴で、しっかり睡眠を取ったほうが、美肌効果・冷え性改善に繋がります