ウオノメとタコの違いは?出来る理由と取り方・おすすめの薬は
毎日、ハイヒールなどのかかとが高い靴などを履いて足のトラブルになっていませんか?
20代の女性の7割以上の方が、足に何かしらのトラブルを経験しています。
足に合わない靴や歩き方に問題があると、タコ・ウオノメ・外反母趾・巻き爪などになりやすいんですね。
特に、タコやウオノメは新しい靴を履いた時などにすぐ出来やすく、足が痛くて歩くのが大変になってしまいます。
タコ・ウオノメが一度出来ると、痛みをカバーするために歩き方が変わってきてしまい、外反母趾・巻き爪などに足のトラブルが悪化しやすいです。
そのため、タコ・ウオノメが出来たら早めに除去して対策することをおすすめしたいです。
ここでは、タコ・ウオノメの違い、出来る理由、除去の方法などをご紹介します。
ウオノメとタコの違いは?出来る理由は
ウオノメ・タコは、足の指・指の付け根付近の皮膚が厚くなって硬くなったものです。
ウオノメとタコは出来る場所が違うだけで、出来るメカニズムは同じです。しかし、出来るメカニズムは同じでも出来上がったウオノメとタコの対処法は違うので注意が必要です。
ウオノメとタコが出来てしまう理由は、合わない靴を履いたり足の指が変形することで、足の同じ場所が圧迫されていると皮膚が防御反応を起こします。
皮膚の一番表面の角質層がケラチンというタンパク質を出すことで皮膚を厚く・硬くすることで足の皮膚を守るのです。
その硬くなった角質層がどこに出来るかでタコになるか、ウオノメになるかが変わります。
<ウオノメとタコの違いは?>
- ウオノメ
ウオノメは、足の骨がない皮膚の上に出来て、皮膚の奥に深く固くなっていき、芯ができるものです。
芯が皮膚の奥まで達すると、皮膚の真皮層の神経に触れるためヒドく痛くなるのが特徴です。
正式には「鶏眼(けいがん)」といって鳥の目のようになる皮膚病です。
靴擦れ、浮足、開帳足、ハンマートゥ、内反小趾などが原因でウオノメができます。
タコは皮膚の上にできていくのに対し、ウオノメは皮膚の中が硬くなっていきます。
ウオノメが出来る場所足の裏のウビの付け根の間、足の甲の指に出来やすい(足の骨がない皮膚のところ) - タコ
タコは、足の骨がある部分の角質層が硬くなって黄色っぽい色をして、皮膚の上に盛り上がっていきます。
タコは、骨がある皮膚の上を中心に広がって厚くなっていきます。痛みはウオノメほどはなく、皮膚が厚くなることで感覚がなくなっていく感じです。ずっとタコの状態で歩いていると、皮膚炎症を起こして痛くなることもあります。
正式には「胼胝(べんち)」といいます。タコは、ウオノメより痛みは少ないですが、治るのに時間がかかる傾向があります。
タコが出来る場所足の裏の親指、親指の付け根、人差し指と中指の付け根、薬指の付け根、足踏まずの外側(足の骨がある皮膚を中心にできやすい)
ウオノメやタコは、除去すると一度はとれますが、靴が合わない・外反母趾などの根本原因も見直すことも大事です。
ウオノメ・タコの除去の仕方・おすすめの薬は
ウオノメ・タコは、痛みがないときは、保護パッドなどで皮膚が靴と擦れないように予防します。
また歩き方が良くなく、足の特定の部分が圧迫されるようであれば、歩き方も注意します。
ウオノメが痛くなってくると、芯が出来て神経とぶつかりかなりの痛みがひどくなっていきます。
ウオノメは芯から除去しないと痛みが治りません。
基本的には、皮膚科でウオノメ・タコは治療して頂きたいです。
というのも、自己流でウオノメ・タコを取ろうとすると、必要以上に皮膚を削ってしまい、皮膚炎症が起きてさらに足の裏の皮膚が治らなくなりますので注意が必要です。
特に、糖尿病の持病がある方は、削った皮膚から細菌が入り、足の皮膚が壊疽(えそ)を起こしてしまうので自己流はやめたほうがよいです。皮膚科での治療をおすすめします。
どうしても皮膚科を受診できない時は、ウオノメを取る道具や対策グッズを使うと便利です。
自分でカッターやカミソリで自分で削るのは皮膚を削りすぎてしまうので対策グッズを使ってくださいね。キレイな足を維持するには安全に治療をして頂きたいです。
ウオノメの芯を取る人気のグッズは、ウオノメコロリといった対策グッズです。
ウオノメコロリの絆創膏タイプは、ウオノメが出来た部分に貼ると、サリチル酸が厚くなった皮膚を柔らかくして、2~3日で患部がポロッと取れるようになります。
ウオノメコロリの絆創膏は、カミソリなどで削ることもしないので、安全にウオノメの芯を除去できます。ただ、芯が深いとなかなか取れない時があるので、その時は無理してとらずに、皮膚科に行ったほうが安全です。
ウオノメはイボだった?勘違いすると大変です
ウオノメ・タコと間違いやすいのが「イボ」です。
勘違いしやすいイボは、ウイルス性イボ(ウイルス性疣贅・ゆうぜい)で、削ったりすると他の場所に感染して広がるので注意です。
ウイルス性のイボは、茶色でボコボコした粒のような形状をしています。
ウオノメ・タコ用の保護パッドなどで広がらないようにしておけば自然と治ることもあります。治らない場合は皮膚科で、液体窒素やレーザー治療によりイボを除去する治療を行います。
まとめ
- ウオノメとイボは、出来る理由は同じですが、出来る場所によって違う皮膚病になる
- ウオノメは芯が出来ると、神経に届きかなり痛くなるので注意
- ウオノメ・タコは皮膚科での治療をおすすめしますが、自宅でやるときはウオノメ対策グッズを利用すると便利