妊娠中にインフルエンザの予防接種は大丈夫?初期・中期の対策は?

妊娠中 インフルエンザ 予防接種

妊婦さんは、妊娠前の体よりインフルエンザ、風邪などの感染症にかかりやすくなります。

妊娠すると7ヶ月以降(中期~後期)にかけて免疫力が下がりやすいからなんですね。

ですが、姙娠初期~中期は、胎児の中枢神経などを作る大事な時期なため、インフルエンザ予防接種の影響が心配になります。

できたら、予防接種を受けずに、妊娠中はできるだけインフルエンザ・風邪などにかかりづらい人混みや体力的にキツイな仕事は避けたいところ・・。

でもインフルエンザにかかってしまい体調を崩したら元も子もありません。

しかも、最近の新型インフルエンザは毒性が強く、38度~40度以上になる高熱が出るなど非常に母体が危険な状態になることもあります。

毒性の強いインフルエンザにかかると、全身にウイルスが回ってしまい気管支炎・肺炎・腹痛、下痢などが続き栄養状態が悪くなり、お腹の赤ちゃんにも影響が出かねかねません。

そこで、事前にインフルエンザの予防接種で予防しておきたいところです。

妊娠中にインフルエンザ予防接種をすると赤ちゃんに影響がないか大丈夫か心配になりますよね。

ここでは、妊娠中にインフルエンザの予防接種をしても子供に問題ないのか、インフルエンザを予防方法などをご紹介します。

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妊娠中にインフルエンザの予防接種は大丈夫?

妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けて赤ちゃんに影響があるのかは、現在のところ確実な情報がありません。

厚労省・日本産婦人科学会などでは、流行しているインフルエンザ種類と妊婦さんの体の状態(基礎疾患があるか)などで医師と相談の上、予防接種をうけるよう指導しています。

というのも、最近大流行した2009年の新型インフルエンザ(H1N1・現在は季節型インフルエンザ種)が免疫力が弱い妊婦さんを重篤化するケースが目立っていたからです。

新しいタイプのインフルエンザが流行すると、体の弱い小さいこども、高齢者、妊娠中の方の病状が悪化して、非常に危険な状態になりやすい傾向にあります。

現在も新型インフルエンザとして、鳥インフルエンザ、H5N1型などの新型インフルエンザの脅威にさらされています。

そこで、妊婦さんが知っておきたいインフルエンザの予防接種の基礎知識についてご紹介します。予防接種を受けるかどうかはこれらの知識を元に産婦人科医・かかりつけ医に相談して頂きたいです。

<知っておきたいインフルエンザ予防接種の基礎知識>

  • 予防接種を受けても完全にインフルエンザにかからないわけでない

    インフルエンザの予防接種をすると、絶対にインフルエンザにならないようになると思ってしまいますが、実は勘違いです。。

    インフルエンザの予防接種を受けても、60%程度インフルエンザにかかる可能性があります。

    さらに、インフルエンザ予防接種とは異なる新型インフルエンザが流行したら売ったワクチンは関係がなくなります。

    ただ、ワクチンを打っておくとインフルエンザにかかったときに重症化するのを抑える働きがあることがあります。

    妊娠後期は体が弱りやすく、インフルエンザ・風邪などを引きやすくなりますので体調に不安を感じる方はワクチン接種を検討してみてもよいかもしれません。

  • 妊娠初期の予防接種はやめる

    最近、新型インフルエンザの流行が危険視されてているため、妊婦さんへのインフルエンザのワクチン接種をすすめていることが多いですが、妊娠初期のインフルエンザ予防接種はやめるようにしてください。

    また姙娠しているかも?という姙娠超初期の時期も、ワクチンはあまり打たないほうがいいです。

    というのも、妊娠7週間までは胎児の中枢神経などを作る大事な時期なため、妊娠初期はインフルエンザ・ワクチンを接種するのは危険とされています。

    インフルエンザ・ワクチンは接種した直後からインフルエンザの抗体が作られるわけでなく2~3週間をかけて作られていきます。

    そのため、妊娠初期・妊娠前でも妊娠しているかわからない時は、不用意にインフルエンザの予防接種はうたたないほうがよいです。

  • インフルエンザのワクチンで副作用が出ることもある

    インフルエンザの予防接種には副作用があることがあります。

    インフルエンザのワクチンは、鶏の卵から作られたインフルエンザ抗体を体の中に入れることになります。

    そのため、卵アレルギーの方や、インフルエンザ抗体に拒否反応(副作用)を起こす方もおり、妊娠中、特に姙娠初期はワクチン接種を控えたほうがよいです。

  • ワクチンが効くのに2―3週間かかる

    インフルエンザワクチンは、摂取してから体の中に回るのに2―3週間かかります。

    そのため、予防接種を受けた直後はインフルエンザに掛かる可能性があります。

    もしインフルエンザにかかりそうと心配されるのでしたら、ワクチンの効果が出始める3―4週間前から計画をしておくとよいです。

    インフルエンザは12月~2月がピークになるので、11月下旬以降に受診するとよいです。

  • 全ての新型インフルエンザのワクチンは存在しない

    新型インフルエンザはこれから発症する病気なので、どのようなものか分かっていません。

    新型インフルエンザでも、H5N1型、H9N2型、H7N2(2,37)、H2N2型などは候補のワクチン株は見つかっているものの、H6N1などの鳥インフルエンザはワクチンが見つかっていません。

    これ以外にも遺伝子変異のために新しい型のインフルエンザが発生する可能性があり、日頃からニュースなどを見て、流行時は外出を控えるなどの対策が必要です。

    ちなみに、2009年に流行したH1N1型のインフルエンザの予防接種は、2015年時点の予防接種(4価ワクチン)に季節型インフルエンザとして含まれています。

妊娠中のインフルエンザの予防接種は、必須というわけではありません。インフルエンザワクチンの効果と副作用のマイナス面も知ったうえで、接種するか決めて頂きたいです。

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姙娠初期のインフルエンザの予防接種・対策は?

姙娠初期のインフルエンザ予防接種は、胎児への危険性があるため、新型インフルエンザが大流行しているなどの事情がない限り摂取は控えたほうがよいです。

妊娠初期は、出来るだけ人混みなどの場所に行かずに、ウイルス感染しないよう気遣った生活をすることが大切です。

外出時はマスクを常備し、手洗い・うがいなどをしてウイルス感染から身を守るようにします。

免疫力が下がらないように、栄養をしっかりとり、十分な睡眠をとると良いです。

妊娠初期は、葉酸・ビタミンB群の栄養素をしっかりとって、赤ちゃんに沢山の栄養がいくようにしてあげます。

家族にインフルエンザにかかった人が出たら、タオル・洗濯物などは別にして、出来るだけウイルスが伝染らないように注意します。咳・くしゃみなどの飛沫感染、ドアノブ・お箸などからの接触感染に気を付けたいです。

インフルエンザは潜伏期間が2日~7日くらいあるので、インフルエンザ流行している時から家族との接触は注意してください。

姙娠超初期のインフルエンザ予防接種・対策はどうする?

姙娠超初期では、姙娠7週目以降で予防接種をするかどうかの判断をします。

姙娠超初期で姙娠がわかっているなら、予防接種は控えたほうがいいです。姙娠超初期で本当に姙娠しているか判断がつかない時は、産婦人科などで妊娠しているかまず確認した上で予防接種を決めてください。

超初期の段階では、まだ姙娠による免疫力が衰えてはいませんが、感染リスクが高い時は外出を控え、マスク・手洗いなどの感染対策をしておきます。

風邪薬・便秘薬などの市販薬も出来るだけ控えて、もし体調が悪い時は産婦人科の先生と相談の上、薬を飲むようにしましょう。

まとめ

  • 姙娠中のインフルエンザ予防接種はタイミング・体調を医師と相談して決める
  • 予防接種は必ずしもインフルエンザを完全予防出来るわけでない
  • 新型インフルエンザは妊婦さんが重症化しやすいので気になる方は妊娠前から対策を

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