冷えと貧血の関係は?女性が注意したい手足のしびれ・めまい対策
冷えと貧血になる女性が増えており、症状によっては注意が必要です。
冷えと貧血は、ほとんどの女性の悩みとなっているかと思います。
冷えは、手足や全身が冷たくなり、ヒドくなると気になって眠れなくなる方もいます。
貧血は、脳に血液・酸素が行かなくなるため、重い疲労感、顔色が悪い、フラフラするといった症状になります。
特に、女性の冷えは「子宮の冷え」に繋がっており、気を付けたいです。
体温低下により子宮の働きが悪くなると、女性ホルモンの分泌が異常になり、体調不良の悪循環になりやすいです。
そこで、冷えと貧血の関係、女性が注意したい症状と対策についてご紹介します。
冷えと貧血の関係は?女性が注意したい症状とは
女性の場合、冷えと貧血は関係はある、といえます。
冷えは、体に熱が作られない・血液のめぐりが悪くなることで起こります。
貧血は体中に酸素を運ぶ血液中のヘモグロビン(鉄分)が不足することで起こります。
貧血によりヘモグロビンが不足すると、栄養素・酸素が体の組織・臓器に届かなくなります。
すると、体の臓器の働きが弱くなり、体に熱が作られなくなります。そのため、体全体、手足の冷え性になりやすいです。
そのため、冷え性で色々対策しても改善しない・・という方は、貧血も対策してみることをおすすめします。
<冷えと貧血の関係・違いとは?>
- 貧血とは:血液中のヘモグロビン不足
貧血は、血液中で酸素を運ぶ働きがある「ヘモグロビン」が不足することで起きます。
女性は毎月生理により約50ml~120mlもの血液を失っています。
この時は、一時的に血液がなくなるため「貧血状態」になっています。
ヘモグロビンは、赤血球の中に鉄分を含むタンパク質で出来ていて「鉄分」がないと作られません。
鉄分は肝臓などに貯蔵されていて、鉄分が不足すると貯めてある鉄分から使っていきます。
ためた鉄分がなくなると、血液中の鉄分を使います。それでも足りなくなると、貧血の原因になるヘモグロビン不足の状態になります。
ヘモグロビンは赤色をしていて、血液が赤いのもそのためです。
ヘモグロビンが不足すると、顔色が青白くなり、まぶたの裏の毛細血管も白っぽくなります。
- 冷えとは(1):体温・熱を作れないこと
冷えは、体に熱を作れないことで起きます。
食べ物を食べたり、運動すること等で、体に熱が作られます。
作られた熱は、血液を通して体中をめぐって、体温となります。
体温は「体がもっているエネルギー」です。
体に熱を作れない方は、食べ物を食べる量が少ない、体を冷やす食べ物を多く食べている、カラダを動かさない事が多い等ことがあります。
ダイエットで食事制限をしていたり、少食であまり食事をしないと体温が下がりやすいです。
沢山食べ物を食べているのに、冷える場合は、体を冷やす食べ物を食べていないか、チェックしてみます。
体を冷やす物は、アイス・ジュースなど温度が冷たい飲み物・食べ物だけでなく、水分を多く含んだ野菜・フルーツも含まれます。
例えば、キュウリ、ナスなどのウリ科の野菜は体を冷やします。
砂糖を含んだ甘い食べ物・飲み物も体を冷やす原因になります。砂糖を取ると、血液中の血糖値が急上昇・急下降を起こすためです。
日頃から、体を冷やす食べ物・飲み物を取り過ぎていないか、気を付けて頂きたいです。
- 冷えとは(2):作った熱を運べないこと
体温は、血液が流れることで運ばれて温度を維持しています。
手足が冷えているのは、手足に血液が上手く流れていないことが原因です。
体の熱は内臓で作られて、血液が暖められて体中に運ばれていきます。
血液の流れは早く、約1分間で体を1周します。それだけ、体に酸素・栄養と一緒に熱も運んでいます。
体の末端が冷たくなりやすいのは、血液が流れにくいためなんですね。
例えば、耳たぶ、頭皮が冷たいのは、毛細血管がほとんどないためです。
体温計を脇の下に入れて測るのは、脇の下に太い動脈が通っているため、安定した体温を測りやすいんです。
冷え性を改善するには、体の手足に血液がよく流れるようにすることが大事です。
冷えと貧血は、どちらも血液が関係しています。
特に、貧血は、放っておくと悪化することがあるので注意が必要です。
冷えと貧血が同時に起きている時は、貧血を対策することで、冷えも改善することができます。
冷えと貧血で手足のしびれ・めまいがするなら?
冷え、貧血で、手足のしびれ、めまいがあるときは、隠れている病気がないかチェックすることが大事です。
貧血は胃腸などからの出血などでも起きるため、病院でチェックすることも大事です。
<冷え・貧血で気を付けたい症状>
- 片側だけ手足のしびれがある
手足が冷えると、手の先、足の先がしびれやすくなります。
特に冷たくなると、足の先の感覚がなくなるような感じがすることもあります。
冷えによるしびれの場合は、触ってみて冷たい時に起きます。
冷えていないのにしびれる、という時は冷えでなく神経にトラブルがある可能性があります。
また、体の半分・片側だけ一時的に手と足がしびれる、物が持てなくなる、上手く言葉が話せないといった症状は、脳梗塞などの病気の可能性があります。(TIA:脳梗塞の初期症状)
早めに病院に行って検査することをおすすめします。
- 出血がひどい
子宮内膜症、骨盤の癒着(ゆちゃく)により、いつもより多い量の出血がある時があります。
子宮内膜症は、子宮以外の部分に、子宮内膜が出来てしまう病気です。腰の当たりに違和感・腰痛があったり、強い痛みがあることがあります。
骨盤と臓器が癒着すると、炎症が起こり強い冷えを感じることがあります。大腸菌・クラミジアによる感染が原因で起こります。腹膜炎などを起こすこともあります。
普段と違うな、と感じたら早めに婦人科の診察をして頂きたいです。
- むくみ、強い冷え、だるさ、肌の乾燥、食欲不振
甲状腺機能低下により、ヒドイむくみ、強い冷え、だるさを感じることがあります。
特徴は、だるさ、食欲不振・むくみなどが同時に起きる点です。日常生活に支障が出ることもあります。
甲状腺機能低下によるむくみは、手や足を指で押しても戻らないほどになることもあります。
健康診断の一般的に血液検査では、甲状腺の検査は確認できないことが多いです。内科・婦人科にて検査をして頂きたいです。
女性にとって、冷え性と貧血は”よくありがちな事”として片付けてしまいがちです。
貧血は、放っておくと悪化することもあり、早めに改善することが大事です。
まとめ
- 女性の冷えと貧血は関係があると言える
- 貧血は放っておくと悪化するので、早めに対策をすることが大事
- 冷え・貧血の症状によっては、病気に繋がるものがあるので注意する