糖尿病の検査値の基準は?HbA1cと血糖値のチェック・見方は

糖尿病 検査 基準値

健康診断で糖尿病の検査基準値に近いと言われたことないでしょうか?

日本人の糖尿病の患者は、約950万人以上、糖尿病の予備軍は約2050万人以上と言われています。

成人の5人に1人が糖尿病のリスクがあるということになります。

糖尿病というと、肥満の方というイメージがありますが、必ずしも肥満だけが病気発症の原因ではありません。

糖尿病になる体質もあり、日本人は3人に1人が糖尿病になりやすい体質と言われています。

ですので、糖尿病予備軍の方は、想像以上にいると思われます。

健康診断で糖尿病のリスクが指摘された方は、、痩せていても、普通体型でも、生活習慣を注意して糖尿病にならないよう注意したいですね。

そこで、糖尿病の検査の基準値について、健康診断・人間ドックの血液検査の結果をチェックする方法についてご紹介します。

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糖尿病の検査値の基準は?HbA1cと血糖値のチェック・見方は

糖尿病の検査値の基準は次のとおりです。

糖尿病:血糖値またはHbA1cの値が以下のいずれかに当てはまる。

  • 血糖値
    • 早朝空腹時:126mg/dL以上
    • OGTT(2時間値):200以上mg/dL以上
    • 随時:200以上mg/dL以上
  • HbA1c(グリコヘモグロビンA1c):6.5%以上

糖尿病の判断は、血糖値とHb1Acを同時に計測して、どちらも基準値を超えているなら初回で糖尿病と判断できます。

血糖値は、食べた物や運動などで随時変わっています。ですので、糖尿病の診断には、1回の測定値だけでは判断できないのです。

HbA1cは過去3ヶ月くらいの血糖値の状態を把握できますが、糖尿病の確定診断するには、3~6ヶ月くらい後に再測定する必要があります。

2回目の血糖値・HbA1cの計測で、上記のいづれかの検査基準値を超えていれば糖尿病と診断されます。

血糖値とは、血液中のブドウ糖濃度です。糖を含む食べ物を食べると、小腸などで分解・吸収され血液中に流れます。ブドウ糖は、筋肉や脳へのエネルギーになります。

このときブドウ糖をグリコーゲン・脂肪などに変えるのがインスリンと言うホルモンです。インスリンは毛中の糖濃度が高くなると、膵臓から分泌されます。

そのため、食事や運動などをすると、血中の糖濃度が変化します。ただ、一定量を超えるとインスリンが分泌されて、糖をグリコーゲン・脂肪などの物質に変化され、血糖値を下げるのです。

ですが、糖分のとりすぎなど、血中の糖脳度が高いままになると、インスリン分泌が異常になります。

インスリン分泌が異常になると、血糖値が高いままで、血液はドロドロ、毛細血管などに血液が行き渡らなくなります。

これがヒドくなると糖尿病になります。

糖尿病は、手足の神経障害、視神経障害、腎臓障害などの自覚症状が現れるようになるのです。

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糖尿病を血液検査でチェックする

糖尿病の診断は、血液検査、尿検査、頸動脈エコー等でチェックします。

糖尿病かどうか診断するには、血液検査で血糖値・HbA1cの値にてチェックします。

血糖値の測定方法は、早朝空腹時、75gブドウ糖負荷試験、随時血糖値があります。

  • 早朝空腹時血糖値

    早朝空腹時血糖値は、朝に何も食べない状態での血糖値を調べます。

    朝起きた時は、起床後で食事をしていないので血糖値は低くなります。

    糖尿病だと、血糖値が下がりきらず126mg/dL以上の基準値を超えてきます。

  • 75gブドウ糖負荷試験(2時間)

    75gブドウ糖負荷試験は、早朝血糖値の検査の後、75gのブドウ糖を飲み、2時間後の血糖値を調べる検査です。

    ブドウ糖を飲むと、血糖値が上がります。健康時なら2時間後はインスリンが分泌されて、血糖値は下がり始めます。

    ですが、糖尿病の場合、インスリンの分泌が異常で、血糖値が下がりづらくなります。

  • 随時血糖値

    随時血糖値は、食事有無、時間などの条件を決めないで計測した血糖値です。

    健康ならば、お腹いっぱいの食事をしても随時血糖値は200mg/dL以上にはならないです。

    随時血糖値が異常に高い時は、糖尿病が疑われ精密検査になります。

尿検査は、尿に漏れだした糖をチェックすることで、糖尿病を診断します。

  • 尿糖:陰性なら正常

    尿にどれだけ糖が混じっているか検査をします。

    血中に糖が過剰にあると、尿からも糖が出てきます。

  • C-ペプチド

    尿中のインスリンの分泌濃度を調べます。

    Cーペプチドは、膵臓から正常にインスリンが分泌されているか分かります。

    糖尿病のタイプにより、インスリンの分泌量、分泌されても血糖値を下げる働きをしていないか、などの判断が必要です。

  • 尿タンパク

    尿タンパクの有無で、血糖値上昇により、腎臓の機能障害をチェックします。

    糖尿病は腎障害の合併症を起こすこともあり、腎炎などの進行を調べる必要があります。

    腎臓が障害を起こすと、腎炎・腎不全といった病気が進行します。

糖尿病は、早めに気づいて生活習慣を改善することで事前に防げる病気です。

糖尿病が進行すると、神経障害が進み、失明・足の切断などの危険性もあり、他の生活習慣病にかかるリスクも高まる危ない病気です。

自覚症状が最初はあまりないので、放置しがちですが病状が悪化する前に早めに対処・対策して頂きたいです。

まとめ

  • 糖尿病の検査基準値は、早朝空腹時血糖が126mg/dL以上、OGTT(2時間)が200以上mg/dL、HbA1cが6.5%以上のいずれか。
  • 糖尿病の検査は、血糖値とHbA1cを同時に計測すれば一度で診断できる
  • 血液検査以外に尿検査などで、血糖値以外に腎臓に合併症が起きていないか検査をする

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