尿検査で潜血・蛋白が出たら?慢性腎臓病(CKD)を早期発見するには

尿検査 慢性腎臓病

健康診断などで尿検査で潜血・蛋白の検査をしますが、どのような病気が分かるのででしょうか。

尿検査は排出された尿の中に血液や蛋白が含まれることを検査します。ですが尿検査の検査はどこから血液が出ているのか、蛋白出ているのか分かりづらい点もあります。

尿検査で潜血や蛋白がある場合は、腎臓などの疾患がある可能性があるため注意が必要です。

尿検査には、潜血・蛋白以外にも尿アルブミン量、尿ケトン体、尿pH、尿ビリルビン、ウロビリノーゲン、尿沈渣などの検査もあり、必要に応じて病気の原因を調査できます。

尿検査は、患者さんの負担が少なく検査でき、8人に1人が患者になっている国民病と言われる「慢性腎臓病(CKD)」を早期発見するのに有効な検査です。

定期検査でも、尿検査は簡単にすぐ調べることが出来るので、欠かさず受診して頂きたいです。

また、尿検査は、一時的に異常値が出ることもあるため、検査異常になっても慌てずに、再検査をして頂きたいです。

ここでは、尿で検査できる検査内容、慢性腎臓病(CKD)の早期発見、治療についてご紹介します。

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尿検査で潜血・蛋白が出たら・・何が分かる?

一般的な健康診断では、尿検査としては潜血(血尿)、蛋白の有無を検査します。
試験紙を使うことですぐ検査結果がすぐ出るので、多くの健康診断で使われています。

  • 尿潜血

    尿の潜血には、赤血球が見た目で分かる血尿と見た目ではわからない潜血があります。
    尿潜血は、尿の中に含まれるヘモグロビン量を試験紙て検査します。

    尿には、腎臓・尿管・膀胱に異常があると、血液(赤血球)が混じることがあります。尿潜血検査は、尿中の赤血球を検出する検査です。

    検査名 基準値 基準値を外れた時の疑われる病気
    尿潜血 陰性 腎炎、尿路結石、尿路感染症(膀胱炎など)、ヘモグロビン尿、薬剤の影響など

    尿潜血では、ビタミンCサプリの飲み過ぎや、発熱、激しい運動後では、検査が陽性になることがあります。
    また女性は生理中に血液が尿に混じることがあるので注意です。

    尿潜血の検査だけでは病気を判定できないことが多いので、他の検査で再検査することが多いです。

  • 尿蛋白

    尿蛋白とは、血液中に含まれるタンパク質が腎臓の糸球体(しきゅうたい)・尿細管でうまく濾過・吸収できず、タンパク質が漏れだしている状態を検査します。

    検査名 基準値 基準値を外れた時の疑われる病気
    尿蛋白 陰性
    150mg/日未満
    腎炎・糖尿病性腎炎・腎硬化症、ヘモグロビン尿、ミオグロビン尿、尿路結石、尿路感染症など

    尿蛋白は、腎臓や尿管に異常があると、タンパク質が漏れ出すことがあります。血液中には生命を維持するためのタンパク質が大量に流れており、その一部が腎臓や尿管の以上により、一部のタンパク質が尿に混じるのです。

    また、一時的にタンパク量が多くなる生理的たんぱく尿もあり、一度の検査で尿蛋白が陽性でも再検査をすることおすすめします。

  • 尿アルブミン量(アルブミン/Cr比)

    尿には健康な人でも少量のタンパク質が含まれていて、尿蛋白の検査では確実に検査できないことがあります。

    そこで、血液中の成分である血漿(けっしょう)に由来するアルブミンというタンパク質が尿に混じっているかを検査することで、より正確に腎臓・尿管などの問題を調べられます。

    検査名 基準値 基準値を外れた時の疑われる病気
    尿アルブミン量(アルブミン/Cr比) 30mg/日 未満<br/>20μg/分 未満 糖尿病性腎炎、腎炎、ネフローゼ症候群、ループス腎炎、腎硬化症、尿路結石、尿路感染症など

    通常の尿蛋白の検査よりもアルブミンによる検査のほうが微量で以上を検出することができるので、早期発見が可能です。
    糖尿病の患者さんには、糖尿病腎炎になっていないかなどの検査でよく使われる検査です。

    腎障害の検査には、eGFR、クレアチン(Cr)検査などと一緒に検査することもあります。

  • 尿ケトン体

    ケトン体とは、肝臓で作られる物質でインスリンの作用が低下すると、血液中にケトン体が増え、尿にケトン体が排出されます。

    ブドウ糖の供給が不足したり、高血糖で糖代謝が異常になると肝臓でケトン体の生産が増加します。

    検査名 基準値 基準値を外れた時の疑われる病気
    ケトン体 陰性 糖代謝異常、内分泌疾患(甲状腺亢進症など)、感染症、飢餓、発熱、下痢、薬剤など

    高血糖になると糖代謝異常になることがあり、ケトン体の増加に繋がりやすいです。
    ケトン体は、不安定な物質で採尿後はすぐに検査をする必要があります。

    また、薬剤を飲んでいると妖精になることもあるので、検査時は飲んでいる薬を把握しておくと良いです。

  • 尿ph

    通常、尿は弱酸性(pH 7.4)に保たれていますが、腎臓などの異常によりアルカリ性に傾くことがあります。

    また尿路結石、尿路感染症は、尿の窒素をアンモニアに分解するため、アルカリ性の尿になるので注意です。

    検査名 基準値 基準値を外れた時の疑われる病気
    尿pH 5.0~7.0 アルカリ性:尿路感染症・輸血・薬剤など
    酸性:糖尿病・発熱・薬剤など

    尿のpHを調べることで、体内臓器の機能異常を調べることが出来ます。健康な状態では、血液は通常pH7.4で、尿は少し低い弱酸です。

    肝臓・肺などの臓器に異常があるとpHに変化があり、内臓の異常を発見するのに尿pHを活用することが出来ます。

  • 尿ビリルビン、尿ウロビリノーゲン

    血液中のヘモグロビンは役割を終えた後、肝臓でビリルビンに変換されます。その後、ビリルビンは小腸に送られ、腸内細菌により、ウロビリノーゲンに変換されます。

    ウロビリノーゲンは腸管で排出されますが、一部は肝臓で再度ビリルビンになり、ビリルビンとウロビリノーゲンが血液中に入り、尿として排出されます。

    このとき、肝臓の機能低下などにより、血中ビリルビンが約2.0mg/l以上まで増加すると尿のビリルビンも増えます。

    <尿ビリルビン・尿ウロビリノーゲンの基準値>

    検査名 基準値
    尿ビリルビン 陰性(-)
    尿ウロビリノーゲン 弱陽性(±)

    <尿ビリルビン・尿ウロビリノーゲンが異常値の場合>

    尿ビリルビン 尿ウロビリノーゲン 異常値の疑われる病気
    陽性(+) 陰性(-) 急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・腸閉塞など
    陽性(+) 弱陽性(±) 結石・腫瘍による胆道閉鎖、肝臓内胆管閉鎖など
    陽性(+) 陽性(++) 結石・腫瘍による胆道閉鎖、腸内細菌減少など
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尿蛋白が続く慢性腎臓病に注意

尿蛋白が陽性など、検尿が異常が3ヶ月続くと慢性腎臓病(CKD)と診断されます。

慢性腎臓病(CKD)は20歳以上の成人で8人に1人が患っているという国民病となりつつあります。

慢性腎臓病は、糖尿病・高血圧・痛風といった病気と合併症を起こしやすく、動脈硬化が進みやすいです。

そのため、心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクが高くなる危険な病気でもあります。

腎臓病は、主に腎炎とネフローゼ症候群があり、腎臓の働きが弱くなることで発症することが多いです。

腎臓は尿を排出する器官で、糸球体(しきゅうたい)というろ過装置で、体に不要な物質だけを排出します。

ですが、糸球体の異常があると、体に不要な物質以外の大事な物質も尿として排出してしまいます。

これが、尿検査で蛋白や潜血といった症状として現れます。

腎臓は細菌、ウイルスで感染しやすく、腎炎などの病気になりやすいです。

腎臓の感染異常はむくみ、高血圧などの自覚症状があるので分かりやすいですが、糸球体の異常は自覚症状がなく、慢性腎臓病(CKD)になりやすいと言われています。

腎臓病は、尿検査をすれば、蛋白や潜血があることで調べられるので、定期的に検査をすることをおすすめします。

慢性腎臓病が悪化するとどうなる?

慢性腎臓病が悪化すると、体の中の老廃物が上手く排出できなくなり、むくみ・貧血・倦怠感・高血圧などの症状が出てきます。

腎臓の機能が約30%以下に低下すると「腎不全」という状態になります。

腎不全になると、自分で腎臓が回復することが難しく、老廃物が体に回る「尿毒症」になり、体の臓器が働かなくなり、体を維持できなくなります。

そこで、体を維持するために「人工透析」か「腎臓移植」をすることになります。

人工透析は、手首に血液をキレイにする透析膜をつけ、装置を使って人工的に血液をキレイにします。

人工透析は、負担がかかり生活にも支障が出てきますので、早めに尿検査などで慢性腎臓病(CKD)を早期発見・早期治療をして頂きたいです。

まとめ

  • 尿検査は、蛋白・潜血検査以外にも、尿アルブミン量・尿ケトン体・尿pH・尿ビリルビン・尿ウロビリノーゲンといった検査がある
  • 尿検査は、慢性腎臓病(CKD)などが分かる重要な検査、簡単にできるので定期的にしたい
  • 慢性腎臓病は成人の8人に1人が羅漢している国民病、悪化すると体の臓器の維持が難しくなるので早期発見・早期治療が必要
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