水の飲み過ぎは危険?体に悪いむくみ・水中毒の症状・病気との関係

水 飲み過ぎ

水を飲み過ぎると健康に悪く危険なんでしょうか?

ミネラルウォーターなど良い水は、沢山飲んだほうが良いということを聞きますよね?

飲んだ水は、数分後に脳に達して、体のすみずみまで届くと言われています。

寝る前や起きがけの水は、心筋梗塞などを予防する”宝水”とも呼ばれていたりします。

特に夏場は、水分補給をしっかりするようにテレビや病院でも言われますよね。

でも、水を沢山飲み過ぎると逆に体に悪く、体のみくみ、水中毒(水毒)といった症状も出ることがあります。

むくみは、体の水分が停留しておきるので、水の飲み過ぎは、水太りになるのでは?といった心配もあります。

普段から足や顔のむくみが気になる方は、水分調整の仕方が難しかったりします。

そこで、水を飲み過ぎると危険なのか、飲み過ぎ、水中毒の症状などについてご紹介いたします。

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水の飲み過ぎは危険?体に悪いむくみ・水中毒の症状とは

水の飲み過ぎは、危険・体に悪いかは、あなたの体の細胞の数と持病があるかどうかによって変わってきます。

水は体の細胞の新陳代謝を媒介する成分として使われるため、過剰しても不足しても問題になります。

水を飲み過ぎると、体に水分が取り込まれて、血液の中に入っていきます。すると、血液の量が増えるので、心臓に負担がかかるようになります。

また、血液をろ過して、老廃物を尿として出す腎臓(じんぞう)も、水分が増えることで負担がかかります。

そのため、水の飲み過ぎは、体に負担がかかるのです。ただ、不足しても飲み過ぎも問題があります。

そこで、水を飲み過ぎると危険な方、症状についてご紹介します。

<水を飲み過ぎると危険な場合・症状は?>

  • 心臓の疾患・高血圧の方→動悸・息切れ

    水を飲みすぎると、血液に水分が入り込むため、血液の量が増えます。

    すると、血液を送っているポンプの役割をしている心臓に負担がかかります。

    心臓がいつもより多くの血液を運ぶ必要があるため、動悸・息切れなどが起きやすくなります。

    高血圧の方は、血液量が増えるためさらに心臓に負担がかかることになってしまいます。

    ただ、夏場は水分補給をしないと、熱中症・脱水症状が起きる可能性があります。

    そのため、心臓に負担を減らすために、水をこまめに飲むようにします。

    こまめに水を飲むようにすると、血液量は一気に増えることなく、心臓への負担が軽減されます。さらに、水分補給を適度にするため、熱中症などの脱水になりづらくなります。

    こまめな水分は、コップ1杯の水を2~3時間おきに飲むこと、寝る前・起きた時に水を飲むと良いです。

    水は少し温かい温度か常温が、胃腸への負担も少ないです。暑くても冷たすぎる水は控えたほうがよいです。

    血圧の制御は、カルシウムやマグネシウムといったミネラル成分を取るとよいです。そのため、カルシウムやマグネシウムを多く含む「硬水」を飲むとよいかと思います。

    マグネシウムは、心臓の血管・筋肉をスムーズに動かす働きがあることが分かっています。カルシウムは、心臓の細胞(心筋細胞)を適切に働かさせる「ナトリウム・カルシウムポンプ」を清浄化させます。

    カルシウムは心臓の働きを強める薬・強心剤にも使われる成分にも使われています。

    ミネラルウォーターを適量飲むことで、マグネシウム・カルシウム不足を防ぐこともできます。

    ただし、夏の暑い時期は、心臓疾患・高血圧の方は、水分のとり方について、医師の方に相談することをおすすめします。

  • 肝臓の病気がある方→みくみ

    水分を取ると、血液に水が入り込み、血液の濃度が薄くなります。

    血液は酸素や栄養を体中に届けるために、濃度は一定に保たれるような仕組みがあります。

    その仕組みを担っているのが、肝臓です。

    肝臓は、血液の濃度を調整する「アルブミン」というタンパク質を生成しています。肝疾患で肝臓が弱っている方は、アルブミンの生成量が少なくなっています。

    そのため、血液の濃度が低くなっても、アルブミンで濃度が調整できなくなります。

    すると、血管から水分が漏れだし、皮膚細胞の中に水分が停滞していきます。

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    これが「むくみ」になって現れてきます。

    健康な方でもむくみはありますが、アルブミンの分泌が減ることによるむくみは病気が関係してきます。むくみが気になる時は病院で診察を受けてみて頂きたいです。

  • 糖尿病の方→水分を多めに取るほうがよいが医師の診断で

    糖尿病の方は、血液中の血糖値が高いため、水分を排出しやすく、脱水状態になりやすいです。

    糖尿病で喉が乾きやすいのも、血糖値が高いためで、水分が体からドンドン失われていきます。

    そのため、治療としても水分を多めに取るような方針になることが多いです。ですが、あまりに大量の水を飲むと、心臓への負担、むくみなどが出てきます。

    バナジウム天然水のミネラルウォーターは、血糖値を下げる働きがあるため、バナジウムの水を飲むと良いかもしれませんね。

    糖尿病治療中は、担当の先生と相談の上で水分補給をして頂きたいです。

水を飲む基準 1日の適量はどれくらい?

水を飲み過ぎても危険、飲まなくても危険・・と言ったら、どうしたらいいのか分からなくなります。

では、1日に水をどれくらい飲んだら良いのでしょうか?

<1日当たり・水を飲む量の基準>

  • 大人:体重1キロ当たり 35mg
  • 高齢者:体重1キロ当たり約35~40mg
  • 乳児:体重1キロ当たり100~140mg
  • 子供:体重1キロ当たり50~100mg

大人の場合、体重60キロなら、60キロ×35mg=2100ml(2.1リットル)です。

この水分量は、飲み物以外の食事なども含んでいます。食事による水分量は、1日約1000mlです。その他、体の中で生成される水分があり、約200mlあります。

体に入る水分=1200ml (食事1000ml+体で作られる水分200ml)

さらに、1日当たり尿・便で約1200~1600ml、汗などで約700~900ml、合計約1900~2500ml の水分が出ていきます。

体から出て行く水分=約1900~2500ml

そのため、出て行く水分と体に入る水分の差分が、水分補給する必要がある水分量です。

1日当たりの水分補給量=約700~1300ml(約1リットル目安)

1日の中でも、汗をかいたり、水がそのまま体に吸収されないこともあり、体重60キロの方は、少し多めの1リットル~1.2リットル位が目安になります。

大人は体重に占める水分が60%程度に対して、乳幼児は80%も水分が占めています。そのため、水分補給はできるだけ行ったほうがいいです。

大人の場合は、年齢が高くなるにつれて、水分量が減っていきます。高齢者の場合、体重に占める水分量は50-55%程度です。

高齢になると、水分量が減っていくため、水分のとり過ぎは、体に負担がかかることがあります。ただし、夏場の暑い時は水分が体から排出する量が多くなるため、多めにとったほうがよいです。

心臓・腎臓・糖尿病などの持病がある方は、適切な水分量はかかりつけの医師と相談されると良いと思います。

水の飲み過ぎによる水中毒・水毒とは?

水を飲み過ぎた・溜め込み過ぎた状態を、東洋医学では「水毒(すいどく)」と呼びます。水邪(すいじゃ)とも言われています。

「水中毒」は水の飲み過ぎによるもので、水毒は東洋医学の「水毒」とは違うものです。

東洋医学では、水・血・気が体にキレイに流れることが健康とされます。水とは、飲み水だけでなく、体液(細胞の中の水など)も含めています。

水毒では、体の中の水・体液が滞ると、むくみ・頻尿・胃の機能低下・脾臓の機能低下・下痢・頭重感などの症状が出るとされています。

水毒は、水の飲み過ぎによるものだけでなく、運動不足や、糖分のとり過ぎでなることがあります。

体の水の流れが悪いと、舌の厚さが腫れぼったくなり厚くなります。舌が厚くなることで、左右の舌ベロに歯型が付いていることもあります。鏡で舌をチェックすると、水分が多いか分かりますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

舌が厚ぼったくなり、喉が見えなくなるほどになると、注意したほうが良いかもしれません。

詳しくは、東洋医学の鍼灸・漢方の病院で診断されることをおすすめします。

まとめ

  • 水の飲み過ぎは、体に負担をかけることがあるので「適量」を飲むようにする
  • 水は、一気に水を飲むのではなく、こまめに飲むことで、体への負担を減らすことができる
  • 年齢や体質に応じて、医師などと相談して、自分に合った水の飲み方をするとよい

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