偏頭痛で薬を飲んでも治らない!続くツライ痛みを抑える対策とは?

偏頭痛の薬が効かない

偏頭痛で薬を飲んでも治らず、ずっと痛いとツライですよね。

偏頭痛の痛みは自分しか分からないので、痛みが分からない人にとっては理解されづらいです。

特に偏頭痛は、突然起きて、大事な場面で痛みが出てしまうと、どうしようもなくなります。

いつもの自分でいたいのに、うまく振舞えないなどもどかしかったりします。

偏頭痛で注意したいのは、強い鎮静剤を含む市販薬を飲むことです。

強い鎮静剤には、ロキソプロフェン水和物(ロキソニン)などがあります。

強い頭痛薬は、一時的に頭痛全般の痛みを抑えてくれます。ですが、飲み続けると耐性が付き、効果がなくなっていきます。

最近は頭痛薬を飲み過ぎで、脳が刺激に敏感になってしまう「脳過敏症症候群」になる方が増えています。

さらに、ロキソプロフェンなどの鎮静剤は、胃腸に負担をかけて、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの副作用で別の疾患にかかる方もいます。厚労省でも腸閉塞などの副作用がある旨を追加して強い頭痛薬の注意を呼び掛けています。

そこで、偏頭痛を薬を飲んでも治らない時に、どのような対策をしたらよいかご紹介します。

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偏頭痛で薬を飲んでも治らない!

偏頭痛を治すには、まず偏頭痛のタイプを知る必要があります。

偏頭痛は、片頭痛とも言いますが、頭の右側・左側の片側だけ痛みが出るわけではありません。

また、痛みの出方によって市販薬が効かない偏頭痛もあります。

そのため、強い市販の頭痛薬でムリヤリ痛みを抑えていると、やがて効果が薄れたり副作用が出る可能性があるので注意が必要です。

偏頭痛には、次のタイプがあります。

<偏頭痛の種類>

  • 緊張型頭痛:後頭部から肩の筋肉が緊張して痛みが出る
  • 偏頭痛(片頭痛):脳の血管が拡張して三叉神経(さんさ・しんけい)が圧迫され痛くなる
  • 緊張型・偏頭痛の混合型:緊張型頭痛と偏頭痛が併発するケース
  • 群発頭痛:脳の視床下部が混乱し、一時的に激しい痛みが出る
  • 薬物乱用頭痛(脳過敏症候群):頭痛薬の飲み過ぎ等で脳が異常に過敏になり痛みが出る

頭痛は、緊張型頭痛、偏頭痛の方が多く、頭痛で悩まれている方は緊張型頭痛が起きていることが多いです。

ですが、頭痛は単独で起きず、偏頭痛+緊張型頭痛の併発するタイプもあります。

ですので、市販の頭痛薬を飲んで効果がある時、ない時があったりします。

そのため、頭痛のタイプは、1つだけと思わずに他のタイプも当てはまっていないかチェックが大事です。

そこで、片頭痛のタイプの見分け方をご紹介します。

<偏頭痛の見分け方・原因は?>

  • 緊張型頭痛

    緊張型頭痛は、頭痛持ちの方で一番多いパターンの頭痛です。

    頭痛持ちの7割程度の方が緊張型頭痛になっていると言われています。

    頭痛の症状は、しめつけられるような痛みがあり、頭が重い、首から肩へのコリを感じることがあります。ふわふわした感じがすることがあります。

    緊張型頭痛を見分けるには、体を動かすと楽になるかどうかでチェックします

    体を動かして、肩周りをストレッチすると、緊張型の頭痛は軽減します。

    パソコン・スマホ画面をずっと見続けたり、デスクワークでずっと仕事・勉強に集中するなどで起こりやすいです。

    後頭部から方にかけての僧帽筋(そうぼうきん)、後頭筋、側頭筋といった筋肉が緊張状態になり、血流が悪くなることで起こります。

    また、ストレスにより体が緊張して、筋肉がかたまりやすくなることで起きます。

    そのため、緊張型頭痛を取るには、後頭部から首周りの筋肉を伸ばす体操・ストレッチが有効です。

    緊張型頭痛は、市販の頭痛薬のバファリン・EVEなどが効くタイプの頭痛です。

    ただ、強い市販頭痛薬の飲み過ぎは、慢性頭痛から薬物乱用頭痛になりやすいです。

    頭痛薬を飲む前に、軽くストレッチで軽減するなら、出来る限り、薬は控えたほうがいいですね。

  • 偏頭痛(片頭痛)

    偏頭痛は、市販の頭痛薬が効きづらいタイプの頭痛です。

    偏頭痛の症状は、こめかみ周辺が痛く、ズキンズキン!と脈打つような痛みがあります。吐き気、蛍光灯やパソコン画面等の光がまぶしい感じやニオイ、音が不快に感じることが多いです。

    気温・気圧の変化、暗いところで光を見続けるなどがキッカケになることも特徴です。

    いったん眠ると治ることがありますが、ヒドイと痛みは継続して日常生活に支障がでることもあります。

    偏頭痛を見分けるには、体を動かすと痛みが増す、脈打つように痛い、痛くなる前に前兆があるかどうかで見分けられます

    偏頭痛の原因はハッキリ分かっていませんが、脳の血管が拡張して血管の周りにある三叉神経(さんさ・しんけい)を圧迫することで痛みが生じるとされています。

    そのため、偏頭痛の薬は、血管の拡張を抑える、血管の拡張の原因になっているセロトニンを増やす効果がある成分の薬でないと効果がありません。

    このようなメカニズムで起きる偏頭痛は市販の頭痛薬では治らないです。

    ただ、強力な痛み止めである「ロキソプロフェン(ロキソニン)」「ボルタレン」といった薬は一時的に痛みはおさまることがあります。


    ですが、ロキソニンによる痛み止めは、痛みの感覚をマヒさせているだけで、市販薬を飲み続けると悪化するので注意が必要です。

    偏頭痛を治すには、トリプタン製薬など頭痛外来の病院の処方薬が効果が出やすいです。

    ただ、頭痛外来の処方薬でも治りづらいタイプの方もいますので、生活習慣も見直す必要があります。

  • 緊張型・偏頭痛の混合型
  • 混合型頭痛の方は、場面によって痛み方が変わることがあります。

    社内のプレゼンや試験など緊張する時には「緊張型頭痛」になります。

    気圧の変化、気温の変化、光・音・ニオイがキッカケになり「偏頭痛」になることがあります。

    そのため、場面により緊張型頭痛か偏頭痛かを見分けて対処するとよいです。

    特に、偏頭痛は前兆を感じやすいので、事前に偏頭痛薬・サプリを飲むなど対処し予防することが大事です。

  • 群発頭痛
  • 群発頭痛は、発症するタイプとしては少ないです。

    群発頭痛の症状は、突然、片目をえぐられるような強い痛み、痛くてじっと出来ないほどの痛みが10分~数時間程度続きます。

    痛みが収まると、何もなかったかのようになります。

    群発頭痛の発生周期は、一度起きると半年間隔くらいで、連発しておきるのが特徴です。

    群発頭痛の原因はハッキリ分かっていませんが、脳の血管が炎症を起こして三叉神経を刺激すると言われています。

  • 過敏性頭痛(薬物乱用頭痛)

    過敏性頭痛は、脳の神経が高ぶり、ちょっとしたことで頭痛になり、慢性的に頭痛に悩まされます。

    過敏性頭痛は頭痛薬の飲み過ぎが原因で発症することが多いです。

    月に15回以上頭痛薬を飲んでいる方や、頭痛薬を手放せなくなっている方に多いです。

    ロキソプロフェンナトリウム、アスピリン、アセトアミノフェンなどの鎮静作用がある市販の頭痛薬は、痛みをマヒさせてごまかしているだけです。

    頭痛の原因は改善していないので、痛みだけマヒさせようとすると、痛みに関する感覚がするどくなっていきます。

    感じなかった痛みが、痛みを感じるようになる感覚神経の閾値(いきち)が下がってしまう頭痛薬の副作用といえます。

    鎮静作用のある頭痛薬は、胃腸への負担が大きく、胃の粘膜が異常になり胃潰瘍・十二指腸潰瘍といった病気のリスクを高めます。

    また、鎮静剤に含まれる「プロスタグランジン」と言う成分は、血管の拡張を促して、長期間頭痛薬を飲み続けると、血圧を上げることが知られています。

    薬物乱用頭痛は頭痛外来・脳神経外科の病院で頭痛専門医に診てもらい、頭痛治療することをおすすめします。

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偏頭痛のツライ痛みを抑える対策とは?

偏頭痛はタイプにより痛みを事前に予防する・抑える対策・コツを知ることが大事です。

<偏頭痛の痛みを抑える対策とは?>

  • 緊張型頭痛の対策

    緊張型頭痛は、後頭部から肩・首の筋肉が緊張しないようするとよいです。

    といっても、緊張するな!と言っても難しいですよね。

    緊張しやすい性格やストレスが多い仕事をしている方は、1日の中で定期的にストレッチで首周り、肩周りの筋肉を伸ばすと良いです。

    緊張しやすい方は、自律神経が交感神経優位になり、体がこわばってしまいます。自律神経の副交感神経が優位になるよう楽しい趣味、好きなことでリラックスして頂きたいです。

    ただ、緊張性頭痛は緊張状態が長く続いて、ホット一息付いた時に頭痛が起きる特徴があります。

    ホット一息つく時も、もしかしたら頭痛が起きるかも?と思うだけでも予防法となります。適度にリラックスするのが大事なんですね。

    緊張型頭痛を和らげる「頭痛体操」という体操があります。

    頭痛体操は、立った状態で両手を肩の高さにしてグルグル回すだけで、ストレスが溜まってきたな?と思ったら、定期的にやってみるといいですね。

  • 偏頭痛の対策と予防法

    偏頭痛の対策は「予防」をすることで、かなり防ぐことが出来ます。

    偏頭痛は痛みの前兆があり、その時に偏頭痛薬(トリプタン薬、偏頭痛サプリメント)などを飲むのです。

    すると、痛みが完全に出る前に痛みを抑えることができます。

    偏頭痛が起きるパターンに気づくことも重要です。

    暗い部屋で明るい画面を見る時(映画・プロジェクターでの会議など)、偏頭痛が後で起きるようなら偏頭痛の薬を事前に飲んでおくと偏頭痛を予防できます。

    ですので、頭痛ダイアリー(日記)を付けて、何をした時に頭痛起きたのか、頭のどの部分が痛かったのか、痛みの程度などをメモしておくといいですね。

    また、偏頭痛が起きやすい食べ物・飲み物があります。→詳細はコチラ

    偏頭痛につながる生活習慣を避けることで、偏頭痛を予防することが出来るのです。

群発頭痛と過敏性頭痛(薬物乱用頭痛)は、頭痛外来の病院受診をおすすめします。

脳の状態を脳ドック(MRI/CT・MRA)などで検査をして、問題ないか診断をし、医師の判断を仰いだほうがよいです。

今、頭痛薬が手放せない・・と言う方は、早めに頭痛外来、脳神経外科で受診して頂きたいです。

偏頭痛の薬で効果が悪くなる飲み物

偏頭痛の薬と一緒に飲むと効果が悪くなる飲み物があります。

成分にロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)、アスピリンが入っている頭痛薬はカフェインと相性が悪いです。

市販の頭痛薬ではロキソニンS・バファリン・EVEなどです。偏頭痛の処方薬では、トリプタン系偏頭痛薬(マクサルト、イミグラン、アマージ、レルパックス)など。

カフェインが脳を刺激して頭痛薬の効果がなくなり、頭痛が悪化しやすくなるので注意です。

<カフェインを多く含む飲み物>

  • コーヒー
  • 紅茶
  • コーラ
  • ココア
  • 煎茶など

薬を飲まなくてもコーヒーなどカフェインを多く含む飲み物は、頭痛を悪化させるので注意です。

まとめ

  • 偏頭痛で薬を飲んでも治らない方は、どのタイプの偏頭痛かチェックする
  • やみくもに市販の頭痛薬を飲み続けると、薬物乱用頭痛になり対策・治療が難しくなるので注意
  • 偏頭痛は事前に起きやすいパターンを知っておくと、予防ができる

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