足がうずいて眠れない!ウズウズ・落ち着かない原因と対策とは

足がうづいて眠れない

足がうずいて眠れない方が増えています。

疲れがたまっていると、足がうずく・だるい・重い・むずかゆい違和感で眠れないことがあります。

健康であれば、足のうずき・だるだ・重さは、数日で治ります。

ですが、足のうずきが病気の兆候である場合は、数か月以上も続きます。

すると慢性的に足のうずき・違和感により眠れなくなり、睡眠不足などで、日常生活に支障をきたすことがあります。

足のうずきの病気は、推定200万~400万人とも言われており、病院に行かずに放置しているケースもあります。

そのため、単に足がむずがゆいだけでは、すまないことになります。

そこで、足がうずいて眠れない原因と病気の見分け方、対策についてご紹介します。

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足がうずいて眠れない!ウズウズ・落ち着かない原因

足がうずいて眠れない日が続く場合は「むずむず足症候群」が疑われます。

むずむず足症候群は、名前の通り足がムズムズ・ウズウズする、虫がはうような違和感を感じる症状があります。

特に、夜 眠る時時に、足がうづいてムズムズしてくるのが特徴です。

むずむず足症候群は、大人だけでなく、子供・妊婦さんも症状が発症することがあります。

むずむず足症候群の推定患者は、約200~400万人いると言われており、5人に1人が当てはまる割と身近な病気なので注意が必要です。

むずむず足症候群は誰にでも起きる症状で、個人差によりすぐ治る方、治らないで悪化する方に分かれます。

一時的にむずむず足症候群が発症しても、数日で治り気にならない方もいます。

ですが、慢性的なむずむず足症候群の場合は、数日以上の数ヶ月単位で足に違和感を感じるようになります。

つい「疲れているから・・」と放置してしまいがちですが、足の違和感が続いて眠れない時は注意が必要です。

そこで、足のうずきが慢性的なむずむず足症候群かどうか、見分ける方法をご紹介します。

<足がうずく病気・むずむず足症候群の見分け方>

  • 動くと足のうずきが止まるか?

    むずむず足症候群の特徴は、じっとしていていると足に違和感を感じます。

    動いていると足の違和感は収まり、安静にしていると足に違和感が出るのが特徴です。

    そのため、夜寝る時にジッとしていると、足のうずき・重さ・だるい感じが眠りのジャマをすることになります。

    むずむず足症候群は、レストレス・レッグス(落ち着かない足)とも言われています。

    足が感じる症状には、様々な症状や感覚がありかなり個人差があります。

    横になって寝ている時だけでなく、イスに座っているときでも、足の違和感を感じることがあります。

    足を使わず、安静にしていると、足の内側から自然と違和感・不快感が出てきます。

    足が疲れていると思いがちなので注意が必要です。

    むずむず足症候群でも病院で受診をしなかったり、医師の診断が遅れることがよくあります。

  • 日中に足のうずきはないか?

    むずむず足症候群は、夕方~夜の時間帯に症状が出ることが多いと言われています。

    昼間は、足の違和感はあまりなく、夜にかけて足の違和感を感じやすくなる傾向があります。

    ちょうど寝る時間に、症状の悪化がピークになりやすく、足のうずきがヒドくなり眠れなくなるのです。

    日中の仕事でデスクワークで足がだるい感じや、歩きすぎで足の疲れにより足が重い感覚とは若干異なります。

  • 一定時間おいて足がピクつくか?

    むずむず足症候群の判断で、重要なのが一定時間ごとに足がピクつく(周期性四肢運動)症状があります。

    足のピクつき(痙攣)の症状は、むずむず足症候群の患者さんの約50%の方に発症が見られます。

    足の不快感が一定間隔で発生するのです。夜寝ている間も不快感が生じます。

    そのため、寝る前に症状が出ていなくて、眠りに入った後、足の違和感で起こされることがあります。

    周期的に足の不快感が出るため、何度も目が覚めるケースもあります。

    むずむず足症候群になると、夜眠れなくなり、睡眠不足・不眠になりやすいです。夜眠れない日が続くと、睡眠不足から、抑うつ状態になるなど日常生活に支障が出ることがあります。

    足のぴくつき(痙攣)は、1時間以内に15回以上起こると、むずむず足症候群の可能性があります。

    正確な周期性四肢運動の有無は、病院で検査をする必要があります。

足のうずき・不快感が続き、睡眠が上手く取れないようなら、病院で検査をすることをおすすめします。

受診する病院の診療科は、内科・整形外科ではなく、睡眠に関する診療科を受診した方がよいです。

睡眠に関する診療科に行くのが良い理由は、むずむず足症候群の専門は睡眠に関するドクターが多いためです。

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足がうずいて眠れない原因とは?

足がうずく「むずむず足症候群」の原因は、正確には分かっていません。

有力な説は、脳の「A11」という領域が過敏になってしまうことです。

A11には、手足の刺激を感覚として伝える働きがあります。A11にドーパミンという脳内物質が不足することで、足の刺激に過敏になるのです。

ドーパミンは鉄分によって調整されるため、慢性的な鉄分不足になっていると、むずむず足症候群が起きやすいと言われています。

若い女性の場合、鉄分不足が原因で、むずむず足症候群になる方もいます。

また、腎機能障害、末梢神経障害、パーキンソン病の方がなやりすいとも言われています。

鉄分不足・ホルモンの関係で、姙娠する女性の約10%にむずむず足症候群を発症するとも言われています。

足のうずきの検査方法とは?

足のうずきが、むずむず足症候群かどうか確認するために、睡眠関係の診療科を受診するとよいです。

むずむず足症候群の判断基準として、一定間隔での足のピクつき(周期性四肢運動)を確認します。

そのため、睡眠ポリグラフ検査という入院検査をします。

夜間に入院して、脳波などのセンサーを付けて、周期性四肢運動の確認をします。

また、SIT(下肢静止検査)と呼ばれる、足の不快感をデータ化する検査をします。SITにより、むずむず足症候群の重症度が分かります。

また、鉄分不足か調べるために、血液検査をします。

血液の中に、鉄分を保有するタンパク質「フェリチン」がどれくらいあるかを調べます。

血清フェリチンの正常値は、男性の場合は、39.4~340(ng/mL)、女性の場合は3.6~114(ng/mL)です。

これらの検査を行って、むずむず足症候群の有無と原因を検査します。

むずむず足症候群の対策・治療は、これらの検査結果に応じて実施します。

<むずむず足症候群の対策・治療>

  • 鉄分不足→鉄分補給

    血清フェリチンが基準値以下で、鉄分不足の場合、鉄分補給をします。

    鉄分の多い食事を多く摂るようにするなど、食生活を見直すことで、足のうづき・不快感の対策をします。

  • 刺激物・睡眠の質を上げる

    むずむず足症候群は、生活習慣が大きく関わっていることも多いです。

    そのため、カフェイン・アルコール・タバコなどの刺激物・嗜好品を止めることで症状が改善することがあります。

    また、足のマッサージ、適度な運動をすることで改善するケースもあります。

    日中の過ごし方により、夜の睡眠の質が上がります。適度な運動をして体を動かして眠ると、むずむず足症候群が気にならなくなることもあります。

    ですので、原因不明の足の不快感が続く時は、毎日の生活習慣を変えてみることも大事です。

  • 薬物治療

    脳のA11にドーパミン調整が上手く行くように薬物治療をします。

    薬物治療では約80%~90%の患者さんの足の不快感を改善できます。

    ただ、必ずしも完全に足のうずき・不快感がなくなるわけでないです。

    むずむず足症候群は、原因がハッキリ分かっていないため、少しずつでも足の不快感を改善する取り組みを継続していく必要があります。

むずむず足症候群は、足がうずく・ウズウズして眠れない日が続くようなら早めに病院で受診をして頂きたいです。

病院は、睡眠クリニックなどの睡眠関係の病院・診療科を受診するとよいです。

まとめ

  • 足がうずく・ウズウズ・重いなどの不快感が続く時は、むずむず足症候群の可能性がある
  • むずむず足症候群は、誰もがなる可能性があり、慢性化する前に対策をする
  • むずむず足症候群の原因は分かっておらず、質の良い睡眠を取れるようジックリ対策をしていく必要がある

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